普及冊子「重要文化財 矢田野エジリ古墳出土埴輪の世界」

更新日:2023年12月01日

重要文化財 矢田野エジリ古墳出土埴輪
円筒埴輪15と朝顔形埴輪が2個並んでいる写真
色々な形をした人物埴輪10個と人がまたがっている馬形埴輪2個が並べて置かれている写真

(撮影:田邊朋宏)

重要文化財 矢田野エジリ古墳出土埴輪とは

 矢田野エジリ古墳は全長約30メートルを測る6世紀前半の前方後円墳で、昭和63年(1988年)に矢田野町(春日町)で発見されました。
 発見時には、墳丘や埋葬施設はすでに削り取られていて、古墳の周りをめぐる溝(周溝)だけの調査となりました。溝には、本来墳丘に立て並べられていた埴輪の多くが細かく割れた状態で落ち込んでおり、個体数では円筒埴輪42個、朝顔形埴輪6個、人物埴輪11個、馬形埴輪2個が確認され、北陸では前例のない大量の埴輪発見につながりました。
 平成9年には、出土埴輪すべてが一括で重要文化財に指定されました。

発見から修復までの歩み

発見から修復までの一覧表
1988年(昭和63年) 宅地造成に伴う埋蔵文化財発掘調査(8月8日~10月19日)
1989年(平成元年) 出土品整理
1989年(平成元年) 小松市指定文化財(考古資料)
1992年(平成4年) 発掘調査報告書刊行
1994年(平成6年) 石川県指定文化財(考古資料)
1997年(平成9年) 重要文化財(考古資料)一括指定
1997年(平成9年) 重要文化財指定記念特別展(小松市立博物館)
2006年(平成18年) 復元30個体の保存修復事業開始
2012年(平成24年) 保存修復事業完了
2012年(平成24年) 修復完了記念特別展開催(小松市埋蔵文化財センター)

普及冊子

本冊子は、令和元年度「市内埋蔵文化財地域の特色ある埋蔵文化財活用事業」として文化庁補助金の交付を受けて作成しました。

埴輪の3D画像をみてみよう!

人物埴輪と馬形埴輪について

儀式をつかさどる巫女(儀式をつかさどる巫女のサイトへリンク)
参列する貴人(参列する貴人のサイトへリンク)
騎乗する従臣(騎乗する従臣のサイトへリンク)
儀礼に奉仕する女性(儀礼に奉仕する女性のサイトへリンク)
ひざまづく男子(ひざまづく男子のサイトへリンク)

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円筒埴輪と朝顔形埴輪について

円筒埴輪と朝顔形埴輪(円筒埴輪と朝顔形埴輪のサイトへリンク)
円筒埴輪の製作技法(円筒埴輪の製作技法のサイトへリンク)

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円筒埴輪(復元個体) 個別解説

朝顔形埴輪(復元個体) 個別解説

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