ひざまづく男子

更新日:2023年12月01日

つば付きの帽子を被った緑色の服を着た男性が、両手を膝に置き跪いている様子のイラスト

 基台の向かって右後ろには、足が表現されています。やや稚拙(ちせつ)なつくりで、足の位置からみると、横座りのようにも見えますが、おそらく、ひざまづく姿を表現したものと思われます。
 この座る男子像は、登場人物のなかでも特別な役割を担っていたことが想像されます。儀式の始まりを宣言したり、儀式の中で、亡き首長の業績を唱(とな)え、また、新首長に忠誠を誓(ちか)うような大切な言葉をかしこまって奏上(そうじょう)していたのかもしれません。

つばのついた帽子を被り、両手は広がった服の裾の上に置き、跪いた様子の赤茶色の埴輪の写真

跪座(きざ)の男子

  • 指定番号:男子像3
  • 報告書記載番号:人7
  • 全高:46.0センチメートル
  • 欠失部:顔面一部
  • 特記:帽子はつば付き。
    上半身やや前傾で広げた手のひらを衣裾上に置く。
    基台の左後方の斜めの位置に揃えた足の表現あり。

両足を揃えた状態の基台後方部分のアップの写真

跪座の男子 両足拡大

この記事に関するお問い合わせ先

埋蔵文化財センター

〒923-0075
小松市原町ト77番地8
電話番号: 0761-47-5713 ファクス:0761-47-5715

お問い合わせはこちらから