ひざまづく男子

基台の向かって右後ろには、足が表現されています。やや稚拙(ちせつ)なつくりで、足の位置からみると、横座りのようにも見えますが、おそらく、ひざまづく姿を表現したものと思われます。
この座る男子像は、登場人物のなかでも特別な役割を担っていたことが想像されます。儀式の始まりを宣言したり、儀式の中で、亡き首長の業績を唱(とな)え、また、新首長に忠誠を誓(ちか)うような大切な言葉をかしこまって奏上(そうじょう)していたのかもしれません。

跪座(きざ)の男子
- 指定番号:男子像3
- 報告書記載番号:人7
- 全高:46.0センチメートル
- 欠失部:顔面一部
- 特記:帽子はつば付き。
上半身やや前傾で広げた手のひらを衣裾上に置く。
基台の左後方の斜めの位置に揃えた足の表現あり。
跪座の男子 両足拡大
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更新日:2023年12月01日