円筒埴輪と朝顔形埴輪

更新日:2023年12月01日

古墳に立て並べられた埴輪群のイメージ

 円筒埴輪(えんとうはにわ)の起源は人物埴輪よりも古く、弥生時代後期にさかのぼります。もともとお供え用の壺をのせる器台でした。
 とりわけ岡山県域の器台(きだい)は大型で、胴部には帯や文様を巡らせており、特殊器台といわれています。これが円筒埴輪のルーツです。
 その後、古墳時代が幕を開けると同時に、特殊器台から進化した円筒埴輪が誕生します。初期の円筒埴輪には、器台の名残から壺がのせられました。
 しかしほどなくして壺と円筒が一体となった朝顔形埴輪(あさがおがたはにわ)が成立します。この円筒埴輪と朝顔形埴輪が、古墳を飾る基本セットとなります。

弥生時代後期の器台、弥生時代後期末の特殊器台、3世紀末の円筒埴輪、6世紀前半の円筒埴輪と朝顔形埴輪それぞれの形状が描かれ、6世紀前半の円筒埴輪と朝顔形埴輪の部位名称が記してある円筒埴輪と朝顔形埴輪が誕生するまでの変化を描いたイラスト

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