ポッポ汽車とカラミ保存活動写真帳
『ポッポ汽車とカラミ保存活動写真帳』とは
尾小屋鉱山資料館のウェブサイト内「尾小屋鉱山資料館雑記帳」では、資料館やポッポ汽車展示館の中や周りで起きた出来事や、館からのお知らせなどを、短い文章と原則1枚の写真でご案内しています。
対して、この『ポッポ汽車とカラミ保存活動写真帳』は、地域住民や、「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」「カラミ保存会」の会員の方を含む、尾小屋鉄道や地域を愛しそれらを保存していこうと活動を続けている皆さんが、保存活動に取り組んでいる姿や、汽車やトロッコの公開運転などの普及活動を行っている様子を、写真でご紹介するページです。令和2年(2020年)にスタートしました。
全ての活動日の記録ではありませんが、尾小屋鉱山資料館の職員が可能な限り写真を撮ってアップしていきます。新しい情報は、ページの上に追加していきます。
マインロード内トロッコ運行が行われました。
ポッポ汽車展示館での「キハ3と鉱山電車の公開運転と体験乗車会」開催に合わせてマインロード内のトロッコ運行が始まりましたが、3回目となる2023年8月26日(土曜日)も、
開館時刻の9時には乗車希望者が受付前に並ぶという人気ぶりでした。10時の運行開始と同時に、多くの方が乗車体験を楽しみました。
正面に「上部軌道」と名前の書かれたバッテリーカーが、緑色の人車(=座席が4つ)と鉱石の気分を味わえる鉱車各1両を曳く形での運行です。
定員は午前午後それぞれ80名を予定していましたが、それをやや下回る147名の利用がありました。
なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんの手で、屋鉱山稼働中の雰囲気が再現され、乗車体験された方はどなたも、たいへん満足されている様子でした。
マインロードに吸い込まれるようにして入っていくトロッコ
マインロード内を走るトロッコ
マインロードから出てくるトロッコ。黒い車両は座席が付いておらず、鉱石の気分を味わえます
受付係は北海道で学生生活を送る青年
乗車券にスタンプを押しているところ
車両の調整中
カラミ見学会が開かれました
ポッポ汽車展示館での「キハ3と鉱山電車の公開運転と体験乗車会」(小松市・なつかしの尾小屋鉄道を守る会共催)に合わせ、特定非営利活動法人カラミの街保存会により、カラミめぐりが実施されました。
尾小屋の町内を歩くカラミめぐり参加者たち
手前中央は、参加者に解説をする四ツ目さん
キハ3と鉱山電車(トロッコ)の公開運転と体験乗車会が行われました
2023年8月26日(土曜日)、今年度4回目の公開運転イベントが開催されました。
熱中症警戒アラートが連日発令される中での開催だったためか、参加者はほかの日の開催より少なめの、キハ3乗車が88名、鉱山電車の乗車が96名でした。
乗客を乗せたキハ3を静かに停止するよう誘導します
キハ3が建屋から出るところ。車両が動き出すのを見ようと、遠方から駆け付けた人が手前に立っています
乗客が途切れ、小休止です
子ども2人と保護者が5号機関車の前でひと休みする様子
暑い日にぴったりのかき氷もあります
建屋から出たキハ3
キハ3が建屋から出ると、ハフ1の全容がよく見えます
「今から動きますよ」
人車を曳かずに走るバッテリーカー。連結する位置まで移動中
バッテリーカーが乗客を乗せた車両を曳いて走る様子
建屋に向かって動き出したキハ3と、それを撮影しようとする人たち
計器を確認しながら慎重にキハ3を動かす運転士
キハ3の中。乗車記念の硬券を配る車掌と乗客の様子
建屋に入るキハ3。運転士と誘導員
キハ3の運転席
停止一で旗を振る誘導員
キハ3と鉱山電車(トロッコ)の公開運転と体験乗車会が行われました
キハ3と鉱山電車の公開運転と体験乗車会が、2023年6月25日(日曜日)、7月30日(日曜日)に行われました。
乗車人数は次のとおりです。
- 6月25日…キハ3=124名、トロッコ=225名
- 7月30日…キハ3=150名、トロッコ=262名
ひとりで、同性の友人同士で、カップルで、親子連れで、祖父母と孫のグループで、などさまざまな年代性別の方が、乗車体験を楽しまれました。
出発するキハ3
建屋から出たキハ3
停止位置に迫ってきたキハ3
ゆっくりと停止したキハ3
駐車場側から見たところ
トロッコの体験乗車の様子
このオレンジ色の機関車は1号車です
キハ3と展示館をバックに走るトロッコ
展示館の後ろ側をこちらに向かって走ってくるトロッコ
こちらは3号車です
通過するトロッコ
キハ3の前に差し掛かるトロッコ
カラミめぐりが行われました
ポッポ汽車展示館のキハ3と鉱山電車の乗車体験、尾小屋マインロード内のトロッコ運行の開催に合わせ、特定非営利法人カラミの街保存会(=略して「NPOカラミ保存会」)主催で解説付きカラミめぐりツアーが行われました。
NPOカラミ保存会の副理事長の四ツ目圭吾さんの案内で、6月25日、7月30日のそれぞれ約20名が参加し、鉱山の歴史を学んでいました。
かつて尾小屋の中心街としてにぎわった通り沿いに立つ家を見学する様子
解説する四ツ目さん
向かって左側には旧鉱山事務所に続く道がありました
この川の向こうの高台に鉱山事務所が建っていました。川の擁壁は六角柱のカラミでできています
坑道内トロッコの運行が始まりました
準備が進められていた尾小屋マインロード内でのトロッコ(=「上部軌道」)運行は、2023年6月25日(日曜日)が一般のお客様を乗せての初日となりました。
それまでに何度も新聞やテレビでトロッコ復活が紹介されていたこともあり、その日は開館前から多くの方が来られ、たいへんなにぎわいとなりました。予定していた人数より少し多い、217名の乗車がありました。
2回目の運行日となった7月30日(日曜日)も、県の内外から大勢の方が来られました。間を開けずに運行し、予定していた午前80名、午後80名よりも大幅に上回る人数が乗車することが可能となり、最終的に262名が坑道内をトロッコで楽しまれました。
製造から50年以上経過した車両です。できるだけ多くの人が乗車できるよう「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の皆さんが整備と運行を担ってくださっていますが、運転回数を増やせばそれだけ劣化が進む可能性があります。6月・7月は、様子を見ながら増便しましたが、毎回そのような対応ができるとは限りません。次回以降も午前・午後それぞれ定員80名(=車両の状態によっては定員を超える人数に対応します)ということでご理解ください。
マインロードに入っていくトロッコ
マインロード前で乗車の順番を待つ様子
マインロード内を走るトロッコ
(特別に撮影しています)
長い行列です
マインロードに入っていく様子
出発時。乗客はカメラの状態を確認しています
マインロード内のトロッコ運行の準備が整いました
4月から始まったマインロード内トロッコ運行に向けての準備は、6月上旬にひと通りの工事が終わりました。その後は、6月30日のお客様が乗車した形での初運行を万全の状態で迎えるために、何度も試運転や微調整が行われました。今回紹介する写真は2023年6月4日に撮影したものです。
終点の切羽地点に停まるトロッコ(=「上部軌道」
坑道内の終点「切刃」で、正面に「上部軌道」と書かれた車両と一緒に写る、なつかしの尾小屋鉄道を守る会会長
マインロード出入口
マインロードの外、スタート地点に停まる車両
試運転の様子。これからマインロードの中入ります
支保が迫っている場所も問題なく通過できます
間もなく終点「切羽」到着です
「切羽」の停止位置にぴったり合わせます
キハ3と鉱山電車(トロッコ)の公開運転と体験乗車会が行われました
小松市、なつかしの尾小屋鉄道を守る会の共催のキハ3と鉱山電車の公開運転と体験乗車のイベントが、2023年5月4日(木曜日・祝日)に開催されました。今年度の1回目となる今回は、雲一つない晴天に恵まれ、新緑と爽やかな風に包まれての開催となりました。キハ3には151名、鉱山電車(トロッコ)には403名が乗車体験をされました。
尾小屋に来るバスの運行が無くなったため飛行機や新幹線やJRなどを利用して全国各地から来られる参加者に不便ということで、今年のイベント開催日にはJR小松駅と会場を結ぶ送迎バスを市役所が運行することになりました。遠方から来られた鉄道マニアには、尾小屋鉄道がかつて走っていた場所を車窓から眺めるのも格別楽しかったようです。
なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんが車両の保存修理や整備を日頃から続けてくださっているからこそ開催できるイベントです。同会の活動はいわゆる「手弁当」で、修理に係る部品代金や機械のレンタル代などは会費から出されています。
小松市役所が運行した送迎バス
鉱山電車(トロッコ)が周回運転するために駐車場に敷設する線路の最後のパーツは、キッチンカー到着後にセットされました。線路運びを突然手伝うことになった鉄道マニアのお客様は嬉しそうでした
キハ3の運転前最終チェックの様子
午前10時、大勢の乗車体験のお客様を乗せ、キハ3の運転開始です
係の誘導により、停止位置できっちりと止まるキハ3
「トロッコに乗車される方は、係員の指示に従って順に乗ってください」
「出発します」の声で走り始めた鉱山電車(トロッコ)
オレンジ色の1号機関車が引っ張っているのは、木製の箱の車両。まるで鉱石を運搬しているようです
ハフ1の前あたりを走る鉱山電車(トロッコ)第1号
展示館建屋の南側を走り、キハ3の向こう側に差し掛かる鉱山電車
乗車場所に戻りつつある鉱山電車(オレンジの機関車)と出発を待つ鉱山電車(黒の機関車)
走り出した鉱山電車3号(黒の機関車の車両)
ポッポ汽車展示館の向こう側を走り、駐車場側に出てきた鉱山電車3号
ハフ1の前あたりを通過する鉱山電車3号
駐車場のカーブをゆっくりと通貨した鉱山電車。左の後ろに見えるのは鉱山資料館
5号機関車
その日の最終運行。このあと保管場所へ移動します
1日の務めを終え建屋に入ったキハ3
尾小屋に点在するカラミの遺構をめぐるイベントが開催されました
2023年5月4日、尾小屋の町内に残るカラミの遺構を解説付きで訪ねる見学会「カラミの街・尾小屋をめぐる」が、特定非営利活動法人カラミの街保存会により開催されました。
同法人の副理事長で前の尾小屋鉱山資料館館長の四ツ目さんの解説で、尾小屋の中心として賑わった場所や鉱山事務所前に広がるカラミの擁壁などを20人余りの参加者が約1時間かけて見学しました。六角柱のカラミ煉瓦の擁壁などの尾小屋独特の風景を見て、「へー」「すごく面白い」と参加者は声を上げていました。
集合地点の出発時刻の様子。送迎バスに乗車した人もたくさん参加しました
スタート時。配布された地図を見ながら歩くコースについて説明を受ける様子
コースで咲いているタニウツギ
全ての壁が小型のカラミ煉瓦でできた蔵を見学する様子
カラミ煉瓦の蔵
手前の壁は六角柱のカラミ煉瓦、奥のは大型カラミ煉瓦(=直方体)でできています
解説をする四ツ目さん
大型カラミ煉瓦でできた階段
階段のアップ。モルタルで覆われていたことがわかります
中央の家形をした錆色のものは、消火栓カバーです
通りに面した建物が撤去されて露わになったカラミの遺構
六角柱のカラミ煉瓦の擁壁が迫力満点です
マインロードにトロッコの軌道を敷設する作業が終わりました
なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんの手によって、マインロード内で鉱山電車(トロッコ)を走らせる計画が進んでいます。走らせる車両の搬入と軌道を敷設する作業が、2023年5月3日に終わりました。
乗車用の車両を吊り上げる様子
坑道入口前に運ばれた鉱山電車(トロッコ)
坑道内を走る鉱山電車(トロッコ)の先頭には「上部軌道」の文字が白色で書かれています
線路を曲げる作業をする様子
線路を金属製の枕木に固定する作業の様子
完成に近づいてきたのが分かる様子
坑道内の線路の様子
終点を示す「切羽」の表示とカーブさせた線路
2023年4月、坑道でトロッコを走らせるための作業が始まりました
マインロード内に鉱山電車(=トロッコ)を走らせるための軌道を敷設する作業が、なつかしの尾小屋鉄道を守る会によって始まりました。走るトロッコの整備も着々と進んでいます。
既存の線路移設のためにツルハシをふるう様子(2023年4月1日)
敷設する場所の確認や道具の確認をする様子(2023年4月1日)
電気機関車に接続するため車両を手押しで移動する様子(2023年4月2日)
電気機関車の状態を確認しながら試運転する様子(2023年4月2日)
ポッポ汽車展示館から見た鉱山資料館。周りは桜が満開(2023年4月2日)
シートをかける作業の様子(2023年4月2日)
新たに敷設するレール(2023年4月2日)
降車場所に設置された銘板(2023年4月2日)
2023年1月31日に週間文春オンラインに尾小屋鉄道、守る会活動が紹介されました
ポッポ汽車展示館、尾小屋鉄道、なつかしの尾小屋鉄道を守る会について、文春オンラインに読み応えのある記事が掲載されました。記事は下記リンクをクリックしてください。
2022年10月・11月の汽車の保存活動
なつかしの尾小屋鉄道を守る会による車両の整備や試運転などの保存活動は、2022年10・11月も行われました。爽やかな晴天の日が多い季節であり、近づく冬の備えを行う時期でもあります。
石川県自然解説員研究会から尾小屋鉱山資料館の団体見学の予約が入っていた10月16日(日曜日)も、キハ3の整備・調整をの保存活動をされていました。そこで、同研究会の皆さんは、尾小屋鉱山資料館・マインロード見学後、キハ3が建屋から出されて青空の下で輝く様子や車輪周りの整備の様子を間近に見ておられました。
また、県や市の広報や行政視察等の際に車両のこれまでの保存活動についての解説案内や試運転及び体験乗車の協力をしてもらっています。10月22日(日曜日)には石川県から、11月13日(日曜日)には小松市から、それぞれ依頼を受けた取材への対応に協力してもらいました。
キハ3の車輪周りの調整の様子(2022年10月16日)
建屋から出され整備作業が行われるキハ3とその様子を見学する人(2022年10月16日)
トロッコの試運転の様子(2022年10月22日)
トロッコの体験乗車を撮影する取材クルー。
写真奥にいるのは手旗信号役の守る会会員(2022年10月22日)
ハフ1の前で取材を受けるなつかしの尾小屋鉄道を守る会会長(2022年11月13日)
ハフ1とキハ3の連結器について説明する守る会会長とそれを聞く取材記者(2022年11月13日)
建屋から出てくるキハ3とそれを撮影するフォトグラファー(2022年11月13日)
キハ3の中で取材に応じるなつかしの尾小屋鉄道を守る会会長(2022年11月13日)
10月2日の公開運転と体験乗車会前の、ある1日
2022年10月2日の公開運転と体験乗車会に向けてなつかしの尾小屋鉄道を守る会の会長が車両の整備と試運転のためにポッポ汽車展示館に来られた日、偶然、学校の授業で小学3年生が鉱山資料館と汽車展示館の団体見学に来ました。
会長のご厚意で、全3クラスが尾小屋鉄道について会長から解説を受けただけでなく、乗車体験もできました。子どもたちは、エンジン音や動きを直接肌で感じることで、鉄道の保存活動について理解をより深めたようでした。
なつかしの尾小屋鉄道を守る会会長と小学生(キハ3の中)
車両に乗り込む前の小学生。奥の人物はなつかしの尾小屋鉄道を守る会会長
カラミの遺構をめぐる見学会が開催されました
2022年8月27日、汽車イベントと同日、特定非営利活動法人カラミの街保存会によりカラミの遺構をめぐる見学会が開催されました。旅行会社のバスツアーの一行が、カラミの街保存会副理事長の案内でカラミの遺構を見学しました。参加者は、鉱山の産業遺産であるカラミの遺構が尾小屋の町にたくさん残っていることを知り、かつての尾小屋の繁栄に思いを巡らせていたようです。
カラミの遺構をめぐる参加者
カラミの遺構
8月27日の汽車イベントの様子です
2022年8月27日に「キハ3と鉱山電車の公開運転と体験乗車会」が開催されました。
夏休みの最後の週末でしたが、曇り一時雨というあいにくの空模様となりました。
旅行会社のバスツアーを利用された遠方からのお客さまを含め、キハ3は228名、鉱山電車95名、手押し体験22名が参加されました。
10時の初回運行の様子(キハ3)
手旗の誘導により車止めのキワで停止しようとするキハ3
キハ3と緑色の鉱山電車
こちらの鉱山電車の機関車(バッテリーカー)はオレンジ色です
こちらの鉱山電車の機関車は黒色です
蒸気機関車について質問する家族連れと答える運転士さん
5号機関車をバックに記念撮影
参加者のおなかを満たしたキッチンカー
キハ3と鉱山電車の公開運転と体験乗車会の様子です
2022年6月26日と7月31日に、「キハ3と鉱山電車の体験乗車、鉱車の手押し体験」のイベントが開催されました。
朝いちばんでキハ3を動かしたあと、鉱車(トロッコ)の試運転をしている様子(6月26日)
キハ3がホームから出ていく様子(6月26日)
運転士さんの真剣な眼差し(6月26日)
鉱山電車(トロッコ)の乗車体験の様子(6月26日)
キハ3をバックに走る鉱山電車(トロッコ)(6月26日)
鉱山電車(トロッコ)の乗客が盛んに撮影している様子(6月26日)
体験乗車の準備の様子(7月31日)
体験乗車の準備の様子(7月31日)
鉱山電車(トロッコ)がお客様を迎える準備を終えたところ(7月31日)
キハ3の運転士さんが計器のチェックをしている様子(7月31日)
鉱山電車(トロッコ)の機関車のバッテリーをチェックしている様子
リズミカルに走る鉱山電車(トロッコ)の様子(7月31日)
青空の下を走る鉱山電車(トロッコ)とキハ3(7月31日)
キハ3の前を走る鉱山電車(トロッコ)(7月31日)
鉱山資料館前によみがえった鉱山電車がお目見えしました
昨年5月から進められていた、鉱山資料館前のシンボルとなる鉱山電車(トロッコ)の修復作業が終わり、美しい姿となりました。この春に行われた修復作業の後半の様子をご紹介します。なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さん、ありがとうございました。
錆止め塗料を塗った状態(2022年6月12日)
仕上げ塗装がきれいになるよう表面を整えているところ
下地の出来が仕上がりを左右するため、丁寧に表面を整えます
鉱車に上塗りの黒ペンキを塗り始めたところ
鉱車2台の上塗りが終わったところ。次は機関車(バッテリーカー)の塗装です
機関車(バッテリーカー)の仕上げのため、パーツを移動しているところ
仕上げ前の中塗りの様子(2022年6月18日)
機関車(バッテリーカー)は白の中塗りが終わり、鉱車は番号が付けられました
機関車(バッテリーカー)の仕上げ塗に入ったところ
22号車、23号車と名付けられた鉱車です
仕上げ塗装の様子(2022年6月19日)
鉱山電車の機関車(バッテリーカー)の仕上げ塗装の様子。奥に見えるのは黒に塗り終わった鉱車
外して塗装したパーツを元に戻すところ
完成
キハ3と鉱山電車(トロッコ)の体験乗車が行われました
大型連休中の恒例行事となっているキハ3と鉱山電車(トロッコ)の体験乗車会が、5月4日(祝日)に行われました。なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんが、その日に向けて車両整備やレール敷設などの準備を重ね、当日を迎えました。
当日は、キハ3には189名、鉱山電車(トロッコ)には387名が乗車され、また、40名が鉱車の手押しを体験されました。
ホットサンドを販売するキッチンカーも来ました
キッチンカー全貌
キハ3が動きだしたところ
建屋に入るキハ3の前には、手旗信号の旗手が待っています。
スピードを落としてゆっくりと停止します
キハ3のまわりを鉱山電車(トロッコ)が回るところ。テレビ取材も来ていました
カラミめぐりを実施しました
2022年5月4日(祝日)、「カラミの街・尾小屋をめぐる」を実施しました。
カラミの擁壁を見て回るところ
ポッポ汽車展示館の雪囲い設置作業、雪囲い撤去作業を一気に振り返ります
雪が積もる季節の到来を前に、令和3年(2021年)11月末、尾小屋町町内会と北陸電力のボランティアの皆さんの手で、雪囲いを設置する作業が行われました。このシーズンは大雪となりましたが、おかげで車両は雪の被害を受けず、桜の季節を迎えました。
雪囲いの設置作業から撤去作業まで、一気にご紹介します。
2021年11月末、雪囲い作業開始直後の様子
ハフ1やキハ3の窓ガラスを拭いたり、ホーム箇所の床を掃除する様子
支柱を立て横板を設置する作業が順調にすすめられましまた
重い板も楽々と運ばれ、あっという間に車両が覆われていきました
雪が解けつつある3月14日の様子
雪囲いの撤去作業の様子
雪囲いの撤去作業が間もなく終わるところ
雪囲い撤去作業が終わり、明るくなった展示館
鉱山電車(トロッコ)の修復作業が冬を前に一気に進められました
令和3年(2021年)5月に始まった「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の皆さんによる鉱山電車(トロッコ)の修復作業は、11月も継続して行われました。尾小屋の町が雪で閉ざされる季節を迎える前に作業はほぼ終わりましたまた、鉱山資料館の正面向かって右側でお客様をお迎えするシンボルとなる鉱山電車の修復も進められました。
鉱山資料館前に戻ってきた鉱山電車も、11月28日の夕方には雪に備えての保護シート掛けが終わりました。
塗装が終わり、黒光りする鉱車
機関車のバッテリーボックスも熔接によりきれいになりました
錆止め塗装の様子。下地が美しくないと滑らかな仕上げにならないため、高い技術を要します
2台同時に塗装作業が進められます
作業のためにポッポ汽車展示館後ろに移されていた鉱車が、資料館前に戻されたところ
重機を使って、機関車も鉱山資料館前に戻ってきました
仕上げ作業を残し、冬に備えて一旦、保護シートをかけます
保護シートをかける作業ももうじき終わりです
鉱山電車(トロッコ)の修復作業の終わりが近づいてきました
【2021年10月末まで】
「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の皆さんは空いた時間を見つけては尾小屋に来て、鉱山電車(トロッコ)の修復作業をされました。晴れた日も、暑い日も、冷たい時雨の日もありました。
機械の部品や塗料など大量の消耗品を消費し、熔接や塗装など本職の技術を用いての作業により、日に日に完成後の姿が想像できるようになりました。
鉄板を熔接する作業の途中の様子
再塗装の前に古い塗料と錆を除去する様子
機関車のの錆び落としの様子
車輪周りを塗装する様子
熔接する鉄板の端を整える様子
担当する作業を各自別々に進める様子
中身が空になった機関車
徐々に姿を現してきた車両と、別の車両を修理する様子
機関車を修理する様子
鉄板を熔接するための仮止めの様子
熔接作業の様子
あと1面で側面が完成する車両
平成3年度「第5回カラミの街・尾小屋をめぐる」を開催しました
【2021年10月3日】
コロナの影響で2回は中止となりましたが、今年度3回目となる「カラミの街・尾小屋をめぐる」(町あるき)を開催しました。
東京都や名古屋市などの遠方からの参加者を含め、23名の参加がありました。爽やかな秋晴れに恵まれ、気持ちの良い見学会となりました。
尾小屋特有の六角柱のカラミ煉瓦でできた迫力満点の擁壁など多くの見どころを、四ツ目館長の案内でめぐりました。
カラミでできた地下室をのぞき込む様子
六角柱のカラミ煉瓦が緻密に積み上げられた擁壁
大勢の参加者でにぎわっている様子
お城の石垣みたい、と感嘆の声をあげながら見学する参加者たち
鉱山事務所のあった場所の手前の擁壁を見上げる様子
僅かに残る建造物であるコンクリート橋(無名橋)を見つめる様子
2021年10月3日にキハ3と鉱山電車の体験乗車会が開催されました
【2021年10月2・3日】
10月3日(日曜日)、ポッポ汽車展示館で恒例となっている「キハ3と尾小屋鉱山電車の体験乗車会」が、爽やかな青空の下で行われ、大勢のお客様が来られ、たいへんなにぎわいでした。
それに先立ち、10月2日はなつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんが、車両の整備と線路の敷設などの準備をされました。
体験乗車会当日は、キハ3には214人、鉱山電車(トロッコ)には426人を迎え、一時は、乗車待ちの列がかなりの長さになりました。また、キッチンカーによるホットサンドと飲み物の販売が行われ、こちらも、好評でした。
なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんが手際よく運行をされたおかげで、事故や混乱がなく無事にイベントが終わりました。
ポッポ汽車展示館駐車場に線路を敷設する作業の様子
ポッポ汽車展示館駐車場に線路を敷設する作業の様子。ぐるりと1周するのでズレのないよう慎重に作業が進められます。
レールのつなぎ目は特に慎重に作業します
1周するコースの姿が見えてきたところ
車両の整備、調整を始めたところ
試運転の様子。不具合があればその場で調整します
試運転の様子
5号機関車の車輪まわりの調整作業
調整が終わった後、たまたま来られ
いた一般の方にも乗車していただきました
キハ3も覆い屋から出して試運転します
キハ3の向こう側からこちらに向かってくる鉱山電車
運転のデビューを控え、仕上げの作業・座席の塗装作業を行う様子(ここまで、10月2日の様子)
10月3日、キッチンカーが開店準備する様子(ここから10月3日の様子)
キハ3の体験乗車を終えて降車するお客様
2021年8月下旬~9月下旬の鉱山電車(トロッコ)の修復作業
【2021年8月中旬~9月下旬】
今春より「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の皆さんの手によって始まった鉱山電車の修復作業ですが、8月、9月は作業日数も人数も多く、目に見えて修復が進んでいるのが感じられました。
体験乗車会に向けて修理する予定の車輪などの様子
乗車に向けて調整する様子
人が乗る部分(修理中)
塗装前の錆び落としの様子
車輪の修理の様子
内側に錆止め塗料を塗ったところ
この上に人が乗る箱を取り付けます
雨が降っているときに屋根の下で作業する様子
見事によみがえった車輪
作業前(朝)、保護用のシートを外す様子
電動グラインダーを使って整える様子
熔接作業の様子
鉄板を手際よく熔接する様子
塗装を終えた部品を乾燥している様子
木材の上に固定して部品の修理を行う様子
その日の作業を終え、整理整頓する様子
鉱山電車(トロッコ)の修復作業が日々、進められています
【2021年7月下旬~8月上旬】
今春より「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の皆さんの手によって始まった鉱山電車の修復作業は、気温が35度を超える日もある中で錆び落としや代替の部品の熔接作業が進められています。
今にも崩れ落ちそうなボロボロの状態だったものが、少しずつ、少しずつ、元の姿に近づいています。
また、資料館の前に置いてあった鉱山電車の機関車が、熔接等を行う目的でポッポ汽車展示館の建物の後ろに移され、熔接など電気を使う作業が始まりました。
骨組みだけになった鉱車を、状態を確認しながら作業を進める様子
左の方は熔接する箇所や手順を確認している様子、中央の奥は錆を落としている様子
移動する前の鉱山電車の機関車の様子
鉱山電車の機関車の修理作業をする場所を空けている様子
鉱山電車の電気機関車を展示館の後ろの作業場に運び込む様子
鉱山電車の機関車の内部の錆び落とし作業の様子
施設周辺の除草作業が行われました
【2021年7月12日ほか】
尾小屋鉱山資料館及びポッポ汽車展示館の周辺の整備・美化活動として、「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」「特定非営利活動法人カラミの街保存会」がボランティアで除草作業を続けてくれています。
雑草が生えていると美観を損なうだけでなく、植物の持つ毒やダニの被害にあう危険性が高まります。そのため、継続的な除草作業が必要となります。
ワルナスビは、全国の道ばたや牧草地で繁殖している厄介な存在として知られ、資料館周辺にもたくさん生えています。この植物は、葉にも茎にも刺があり、毒も持っています。その毒はジャガイモの新芽に含まれる毒と同じもので、溶血作用があり、危険です。
ワルナスビをガスバーナーを使って除去する作業の様子
ワルナスビ1本1本丁寧に火を当てて枯らす様子
資料館の周辺の除草作業の様子
資料館の駐車場の周り(北側の擁壁附近)の除草作業の様子
2021年7月4日、「カラミの街・尾小屋をめぐる」が開催されました
尾小屋鉱山資料館主催の町歩きイベント・令和3年度第3回「カラミの街・尾小屋をめぐる」が7月4日(日曜日)に開催されました。6月6日に開催予定だった第2回がコロナ感染拡大防止の観点から中止となったため、参加者の多くは第2回に申し込んだ方で、待っている期間が長かった分、一層、楽しまれたようです。
取材記者を含め、15名の参加がありました。
旧鉱山病院前で六角柱のカラミでできた基礎を見学する様子。
カラミの遺構を指さす館長とその話を聞く参加者の様子。
直方体のカラミ煉瓦を組み合わせた階段と建物の基礎。
六角柱のカラミ煉瓦でできた階段。
通りに面した建物が撤去された後でその奥に姿を現した六角柱のカラミ煉瓦でできた土留め。
旧「供給所」の向かいがわにある六角柱のカラミ煉瓦でできた擁壁を見学。
旧鉱山事務所へ続くコンクリート製の橋の遺構と六角柱のカラミでできた擁壁を前に、その歴史を感じています。
旧鉱山事務所の手前下にあたる場所。六角柱のカラミ煉瓦擁壁が続いているのが見えます。
2021年7月4日、公開運転と体験乗車会が行われました
7月4日(に曜日)、午前10時から午後3時までポッポ汽車展示館で、キハ3の公開運転と鉱山電車(=トロッコ9の体験乗車会が行われました。(なつかしの尾小屋鉄道を守る会の主催)
その日は、雨が降ったり止んだりという天気でしたが、尾小屋鉱山資料館主催事業の町めぐりツアー「カラミの街・尾小屋をめぐる」と「トレイルランナーズカップ石川大倉岳21」(トレイルランナーズ主催)も行われ、たいへんなにぎわいとなりました。
体験乗車の利用者数は、キハ3が53名、鉱山電車が97名でした。
キッチンカーが通るために外したレールを再び敷く作業の様子。
安全を確保するためレールと枕木をしっかりと固定する様子。
キッチンカーが線路内に入って開店準備を始めました。
キッチンカー(後ろから見た様子)。
お昼には、キッチンカーで買ったホットサンドをほおばる参加者の姿がありました。
係員の見守るなか、鉱山電車の乗り降りをする子どもたち。
気持ちよく鉱山電車が進みます。
展示館に置かれたハフ1の前を走る鉱山電車の様子。
ポイント地点をスムーズに走るよう慎重に運転する様子。
トレイルランナーズカップ参加者が鉱山電車に乗車する様子。
2021年7月3日、鉱山電車の体験乗車会の準備が行われました
2021年(令和3年)7月4日(日曜日)は、キハ3の公開運転と鉱山電車(=トロッコ)の体験乗車会が行われるため、前日はなつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんがその準備作業をしました。
今回は鉱山電車(=トロッコ)が展示館を周回するコースとするため、駐車場にも線路を敷設します。その準備と車両の調整や点検作業が行われました。
乗車体験の準備作業。駐車場に線路を敷く様子。
レールと枕木を固定して線路を敷いていく様子。
線路を調整する様子。
力を合わせて鉱車を線路に載せる様子。
実際のコースで何度も試運転をし、安全を確認します。
試運転の様子。
2021年6月27日、鉱山電車の修復作業が本格的になってきました
2021年5月に修復が始まった鉱山電車(=トロッコ)ですが、なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんの手によって、始めは錆びを落とす作業を中心とした作業が行われ、新しい部材を作る作業も始まり、いよいよ本格的な修復作業になってきました。
ボロボロになって穴が空いてしまい残っている部分の方が少ないようなパーツもたくさんありますが、元の部材をできる限り生かすために、ディスクグラインダー等を用いて錆を落とし、足りない部分は新しい部材を作って補っていく、というやり方で作業が進められています。
錆びて部材を外し、フレームだけになった鉱車。
新しい部材を作るためU字型の鉄鋼を切断しているところ。
雨が降ったときは、屋根の下で作業が行われます。
錆びて原形をとどめていない鉄板でも取り替えることはせず、使えるところは錆を落とす作業をします。
小さな部品も丁寧に錆を落とします。
錆びを落とした部品。
地元テレビ局の取材を受けました
6月21日、地元のテレビ番組「となりのテレ金ちゃん」人気コーナーの「誉のどこ行く」のために塚田誉アナウンサーが当館に来られました。館長の四ツ目とともに尾小屋の町内を歩き、その様子が1週間にわたって放送されました。
インタビューを撮影する様子。
資料館入り口で記念撮影。
2021年6月6日、体験乗車会
恒例となっているなつかしの尾小屋鉄道を守る会主催のイベント「体験乗車会」が、2021年6月6日に行われました。
コロナ過での開催となるため、県をまたぐ移動を避けてもらい、感染対策をしっかり行っての実施となりました。
乳児からお年寄りまで、183名のお客様が鉱山電車(=トロッコ)に乗車され、皆さん、笑顔になりました。
体験乗車会の朝、鉱山電車の状態を最終確認する様子。
体験乗車会開始前、鉱山電車の最終の試運転を行う様子。
試運転で見つかった小さな不具合を調整する様子。
10時になり、鉱山電車がお客さまを乗せて走り始めました。右手に見えるのは、キハ3、ハフ1。
お客さまの入れ替えの際に入念に消毒をする様子。
赤ちゃん、初めての鉱山電車乗車です。
線路のポイント切り換えを管理する係員役は、小学生が務めています。
5号機関車の汽笛を鳴らすために保護者に抱かれて運転席に乗り込む幼児。
線路の切り換えポイント。スムーズに通過するか目視で確認します。
お客さまが、ハフ1、キハ3に乗り込む様子。
鉱山電車の連結器を調整する様子。
片付けが終わり、鉱山電車に再び覆いがかけられた様子。
2021年6月1日~5日、公開運転、体験乗車に向けての準備
【2021年6月1日】
6月6日にポッポ汽車展示館で行われる車両の公開運転と鉱山電車(トロッコ)の体験乗車に向けて、なつかしの尾小屋鉄道を守る会の方が、線路の敷設、車両の整備、車両の試運転、周辺の除草作業をされました。
2021年6月1日。除草剤散布の様子。
2021年6月5日。翌日の体験乗車会に向けて、車両整備を行う準備をしているところ。
2021年6月5日。翌日の準備を終え、一旦、鉱山電車に覆いをかけておく作業の様子。
2021年6月5日。翌日の準備が全て終わり、ホッとひと息ついています。
2021年5月15日~30日、鉱山電車(=トロッコ)の修復
マインロードから出された鉱山電車は、なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんの手によって、修復作業が始まりました。現在、機関車と鉱車の錆びを落とし、錆び止め塗料を塗る作業が少しずつ進んでいます。
修復のゴールは、機関車は静態保存、、鉱車は動態保存です。
5月下旬に行われた修復作業の様子をまとめてご紹介します。
2021年5月15日、電気機関車(バッテリーカー)の錆びを落とす作業の様子。
2021年5月15日。電気機関車(バッテリーカー)の錆びを落とす作業の様子。
2021年5月16日。マインロード前に最後まで残っていた3両目の鉱車を修復場所となるポッポ汽車展示館へ移動させる様子。
2021年5月16日。ポッポ汽車展示館の線路に3両目の鉱車を載せる様子。
2021年5月16日。脱線しないよう気をつけながら鉱車を押す様子。
2021年5月16日。ポッポ汽車展示館の後ろへ鉱車の移動が完了しました。
2021年5月23日。錆び落とし作業のためにブルーシートを外した鉱車3両の様子。
電動グラインダーで鉱車の錆びを落とす様子。
2021年5月23日。錆びを落として輝きを取り戻した鉱車の枠。全体の錆びを順に落としていきます。
2021年5月30日。引き続き、鉱車の錆び落とし作業が行われている様子。
2021年5月30日。錆び落とし作業の手元の様子。
2021年5月30日。錆び落とし作業が進んできた鉱車の枠。
2021年5月4日、公開運転、体験乗車会
ポッポ汽車展示館で、なつかしの尾小屋鉄道を守る会の主催で、キハ3と鉱山電車の公開運転と体験乗車会が開催されました。動態保存され、実際に乗車ができる車両はたいへん貴重な存在で、大勢の方がこの会の開催を楽しみにしています。
市の内外から集まった鉄道好きや親子連れや、同日行われた鉱山資料館主催の「カラミの街・尾小屋をめぐる」の参加者も、このイベントを満喫しました。
キハ3の乗車人数は113名、鉱山電車の乗車人数は204名と、たいへんなにぎわいでした。
体験乗車の様子。ポッポ汽車展示館の駐車場にもレールが敷かれ、展示館を1周するコースを走ります。
体験乗車の鉱山電車(トロッコ)がキハ3の近くを通る様子
日光を浴びてキラキラ輝くキハ3
覆い屋にある5号機関車の前では、鉄道マニア垂涎の硬券など記念品が用意されていました
キハ3の体験乗車の様子
イベント終了後、キハ3を車庫入れする様子
2021年5月3日、体験乗車会前の準備
翌日は、なつかしの尾小屋鉄道を守る会主催「キハ3と鉱山電車の公開運転と体験乗車」が開催されるため、5月3日は、線路の敷設、列車の整備、試運転等が行われました。お客様が安心して乗車体験を楽しめるよう、どの作業も入念に行われました。
駐車場を1周するコースに線路を敷く作業の様子
鉱山電車の整備、線路の点検の様子
線路を駐車場に敷き終わり、作業手順を打ち合わせする様子
試運転の様子
2021年5月2日、鉱山電車(=トロッコ)の移動
なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんの手によって、鉱山資料館の前に整備された線路に、鉱山電車(バッテリー車)が移されました。
まずマインロード前に仮設の線路を敷き、けん引ロープで広い道まで出し、フォークリフトを使って駐車場まで移動し、続いてユニックで吊り上げて線路に置く、という手順で作業が進められ、無事に移動が完了しました。
また、鉱車がポッポ汽車展示館の後ろに移されました。冷たい雨の中、フォークリフトと人力での移動作業となりました。
バッテリー車と鉱車はこの先、なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんの活動日に、錆を落としたり、部品を交換したりする作業が進められ、往時の姿に少しずつ近づいていく予定です。
バッテリー車を設置する場所近くに、ユニック、フォークリフトが到着したところ
マインロード前の橋を渡すときに橋を傷めないよう、養生する様子
橋を渡らせるためにバッテリー車を慎重に動かしている様子
バッテリー車が、やっとのことで橋の上の仮設のレールに載ったところ
バッテリー車が大きな四輪駆動車に引かれて橋を渡る様子
橋を渡り終えたバッテリー車はフォークリフトに載せられます
フォークリフトでバッテリー車を運ぶ様子
坂道では特に慎重に、ゆっくりと運びます
鉱山資料館の駐車場まで来ました
バッテリー車がユニックで吊り上げられる様子
敷いたレールに載るよう、慎重に下ろします
車輪がレールから外れないよう、周りを押さえながら下ろします
バッテリー車の移動が完了したところ
鉱車も同じようにしてフォークリフトで運ばれます
鉱車がポッポ汽車展示館の線路前まで運ばれた様子
鉱車をポッポ汽車展示館の後ろに移動する様子
2021年4月27日、ポッポ汽車展示館周辺とカラミ見学会コースの草刈り
5月4日の「ポッポ汽車展示館の公開運転と体験乗車」と「カラミの街・尾小屋をめぐる」の開催に向け、ポッポ汽車展示館周辺と見学会のコースの草刈りが、「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」と「特定非営利活動法人カラミの街保存会」の会員の方々によって、継続的に行われています。4月27日には、ポッポ汽車展示館周辺とカラミ見学会のコース(=尾小屋の中心部ほか)の草刈りが終わり、スッキリきれいになりました。
草刈り後の様子
草刈り後の様子(体験乗車の線路附近)
草刈り後のカラミめぐりコース
草刈り後の旧阿手坂住宅周辺
2021年4月25日、午後(マインロード前の仮線路の準備と鉱車の移動)
なつかしの尾小屋鉄道を守る会の午後の活動は、重機を使った次の作業に備えての、マインロード(=坑道)の前の橋に仮線路を敷設する準備と、鉱車を坑道の外への移動でした。
次回は、フォークリフトやユニックを使って鉱山電車などを移動する作業が行われます。
仮線路の仮組み作業の様子
坑道から出された鉱車2両
安全を確認しながら仮線路を運ぶ様子
接合部がうまくつながるか確認する作業の様子
2021年4月25日、午前(鉱山電車を載せる線路の敷設)
なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんによって、鉱山電車設置場所の整備が引き続き行われました。この日、レールを枕木に固定する作業が終わり、次は鉱山電車をマインロード(=坑道)の前からここに移動することになります。
線路敷設作業の様子
線路を枕木に固定する作業の様子
ずれないようにしっかり押さえながら線路を枕木に固定する作業が進められます
ハンマーを使って打ち込む様子
作業終了後の様子
別角度からみた作業終了後の様子
2021年4月17日(鉱山電車設置場所の整備)
あいにくの雨模様にも関わらず、なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんが鉱山電車設置場所の整備作業をされました。
枕木の固定が終わり、レールを敷設した様子がわかるようになりました。レールの固定は次回、行われることになっています。
鉱山電車設置場所にあとどれくらいの土が必要か確認する様子
よいしょ、と声をかけながら軽トラックに土を積む様子
これから周囲の地盤を固める作業に入るところ
平らで丈夫なステージが完成です
2021年4月11日(鉱山電車設置場所の整備)
なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんが、鉱山電車設置場所の整備の続きをされました。傾斜が付いていた地面に土を入れて固めて平らにし、枕木を安定させる作業がずいぶんと進みました。
軽トラックに積んだ土をスコップを使って下ろしている様子
枕木の間に隙間ができないよう手で土を置いていく様子
手際よく土を運ぶ様子
手前の方にもずいぶん土が入りました
2021年4月4日(鉱山電車を坑道から運び出す)
尾小屋マインロードでは鉱山電車(=電気機関車と貨車)を展示していますが、坑道内という高湿度環境のために鉄でできたそれらは、25年以上の時を経て、錆が表面だけでなく中まで深く進み、触れると崩れる箇所があるほど、傷んでいます。
このたび、なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんが修復を買って出てくださり、電気機関車を坑道から出し、修復作業を行って、鉱山資料館の前で展示することとなりました。
4月4日、「守る会」の皆さんが神奈川県や兵庫県を含め各地から集まり、(1)坑道から電気機関車を出す作業、(2)修復及び展示する場所の整地作業、に着手されました。
整地作業及び線路の敷設が終われば、機関車をそこに移動してそこで修復作業が行われることになっています。
車輪と線路の状態を確認する様子
車輪と線路の間に鉄板を入れる様子
いよいよ動かす時がきました
マインロード出口付近に移動した様子
使った鉄板を力を合わせて移動する様子
坑道から出す作業を担当された皆さん
運んだ土を均す様子
土を均しながら固める様子
水平を測りながら土を盛り、均す様子
1トンを超える重さに耐えるよう頑丈に築いていきます
2021年4月4日(雪囲い外し)
ポッポ汽車展示館で保存されている車両を雪から守るために設置されていた「雪囲い」が、4月4日(日曜日)、尾小屋町内会、北陸電力ほかボランティアの皆さんによって外されました。
5号機関車の周りの雪囲いを外す様子
雪囲い外し作業の全体の様子
手際よく作業が進んでいく様子
長い木材は脚立を2台立てて外します
最後は、仮置きしていた材木を運び出す様子
2020年11月29日(ポッポ汽車展示館の雪囲い)
11月29日(日曜日)、尾小屋町内会、北陸電力ほかのボランティアの皆さんにより、5号機関車、ハフ1、キハ3を展示しているポッポ汽車展示館の「雪囲い」作業が行われました。
昨夜まで降り続いた雨があがり、寒いながらも雨に打たれることなく午前8時に作業が始まりました。尾小屋町内会長の深田さんが率先して体を動かし、みるみるうちに作業が進み、9時30分には後片付けも終わるほど、スピード感のある作業でした。
これで、いつ大雪になっても安心です。
皆様、ありがとうございました。
5号機関車の側から雪囲いを設置していきます
隙間ができないよう下から上へ板を置きます
5号機関車の側からみたところ(作業途中)
板の前と後ろで息を合わせて固定します
最上部の押さえ板を取り付ける作業。もう少しです
キハ3よりも先の位置まで来ました
最上部の押さえ板を取り付ける作業
作業が終わって、記念撮影
2020年11月7日・8日(「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」等の活動)
11月7日(土曜日)、8日(日曜日)は、「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の活動日でした。
ポッポ汽車展示館で展示保存している車両の修理や調整とカラミ保存活動が行われました。さらに、最近故障した資料館の暖房器具の修理までしてくださいました。
カラミ保存活動としては、ポッポ汽車展示館の周辺の木々の伐採や草刈りのほか、旧馬車道を切り拓きその周辺の亀甲カラミ擁壁を掘り出す作業が行われ、広範囲にわたって見通しがよくなりました。
また、鉄道ばかりでなく尾小屋鉱山との遺構全体を対象として保存活動をしようという団体が、「守る会」の中の有志と尾小屋鉱山に縁のある人たちを中心に、新たに組織されることとなりました。
- (注意)「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」は、活動に参加できる人を会員として募集しています。興味のある方はFacebookまたはamebaowndの「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」へお問い合わせください。
- (注意)「カラミ保存会(仮称)」は、まだ会員の募集はしていません。
鉱山電車を修理する様子
5号蒸気機関車を修理する様子
5号機関車の汽笛を調整する様子
資料館の暖房器具の修理に使ったコンプレッサーを車に積み込む様子
ポッポ汽車展示館の南下の斜面の整備
旧馬車道を切り拓く様子
ポッポ汽車展示館南下の斜面の見通しがとてもよくなりました
切り拓かれた旧馬車道。亀甲カラミの擁壁には日があたるようになりました
2020年10月17日(令和2年度第3回「カラミの街・尾小屋をめぐる」)
令和2年度第3回「カラミの街・尾小屋をめぐる」を開催しました。
今年度としては最後の「カラミめぐり」でした。市の内外から合わせて26人の参加がありました。
前回同様、かつて尾小屋に住んでおられた方や、「親が鉱山で働いていた」という方の参加もあり、貴重なお話を聞くこともできました。また、神奈川県在住のご夫婦は、これを機にカラミ保存活動への参加を決意されました。
前回よりもカラミの掘り出し作業が進展してカラミが露出している面積が大きくなっているため、参加者からは「すごい迫力」「こんな景色があるなんて全く想像していなかった」など、驚きの声が上がりました。
来年度もまた見学会でお会いしましょう。
令和2年戸第3回「カラミの街・尾小屋をめぐる」が始まりました
かつてのメインストリートにおける個別解説は、鉱山病院跡から始まります
亀甲カラミと五角形のカラミを組み合わせて作った塀の説明
壁全部がカラミ煉瓦でできた「赤木家の蔵」の存在感に驚く参加者
亀甲カラミでできた壁、五角形のカラミを使った階段
鉱山事務所に続く階段の手前にはコンクリート橋があり、その先は亀甲カラミの擁壁がどこまでも続きます
旧鉱山事務所の手前にある亀甲カラミの擁壁を見上げる様子
資料館の下に広がる亀甲カラミの擁壁。「2年前までは草木に覆われていた」との説明に驚いています
2020年10月4日(公開運転と乗車体験)
なつかしの尾小屋鉄道を守る会により、2020年10月4日(日曜日)、公開運転と鉱山電車の乗車体験が行われました。
10月3日から当日のお昼頃まで、車両の調整や修理、線路の敷設、消毒液の準備、お客様を迎える段取りの確認が入念に行われました。
午後1時の鉱山電車(トロッコ)の運転開始時には乗車を待つ列ができ、午後3時まで、1度もお客様が途絶えることなく運転が続きました。想定を超える人気のために終わる頃にはバッテリー切れとなり、手で押して動かしたそうです。参加者数は、最終的に207人でした。
皆様、ありがとうございました。
10月3日、車庫から出たキハ3
キハ3の調整の様子(10月3日)
線路の調整の様子。リズミカルな音が響きます(10月3日)
線路の調整の様子。トロッコを走らせて動きの確認を行いながら進めます(10月3日)
当日の朝礼の様子。各自の役割や安全対策などを全員で確認します
駐車場の様子。満車のため、未舗装の場所にも停めています
トロッコが走る様子。乗客の入れ替わりの度に座席が消毒されます。乗車の際は、マスク着用・手指消毒が徹底されました
快調に走るトロッコを迎えるのは、係員役の小学生
覆屋から出たキハ3の前を走るトロッコ
トロッコ運転の様子
係員役は小学生
恐る恐る汽車を触ってみる幼児
2020年9月19日(令和2年度第2回「カラミの街・尾小屋をめぐる」)
令和2年度第2回「カラミの街・尾小屋をめぐる」を開催しました。
尾小屋町に住んでいたという方、鉱山で働く人のための社宅に住んでいたという方、尾小屋鉱山で働いていた方とそのご一家、鉄道が好きで全国を回っているご夫婦、テレビで尾小屋鉱山の紹介をしているのを見て申し込んだという方、いろいろな方が参加し、定員を少し超えました。また、テレビ小松と北陸朝日放送の同行取材を受けました。
多くの方に興味を持っていただき、街の歴史や魅力を知ってもらう良い機会となりました。
ポッポ汽車展示館前で集合し、歩き始めるところ
同行したテレビカメラが、解説している館長を撮影する様子
亀甲カラミでできた地下室の跡を見学する様子
明光寺跡の亀甲カラミ石垣を見学する様子
旧鉱山事務所前の亀甲カラミの擁壁とコンクリート橋を見学する様子
テレビ取材を受ける神奈川県からの参加者
2020年9月19日(車両整備と公開運転)
「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」は、2020年10月4日に向けての整備と調整を9月19日に実施されました。同日は、第2回「カラミの街・尾小屋をめぐる」が午前10時から11時まで開催されるたので、カラミめぐり参加者へのサプライズとして特別にキハ3の公開運転・試乗会を開いてくれました。
尾小屋の町がにぎやかだった頃に通勤、通学、買い物に尾小屋鉄道を利用した人、乗ったことはないけれど乗ってみたいと憧れていた人、ただ鉄道が好きな人、たまたま遊びに来たら運転していたので乗りたくなった等々、いろいろな人が試乗を楽しまれました。
車庫を出入りするハ3
お客さんを乗せて車庫から出たキハ3
キハ3に乗車する様子
キハ3、今から動きます。手前のお子さんはVサインで嬉しい気持ちを表現
乗客を乗せて動くキハ3
建屋の外に出たキハ3
公開運転終了後も、環境整備作業が行われました
公開運転終了後も、除草作業は続けられました
2020年9月19日のカラミめぐりに向けて
毎日のように除草や芝刈りをしてもすぐに生えたり延びたりするのは、植物の生きる力だと思います。しかし、9月19日に開催のカラミめぐり(=「カラミの街・尾小屋をめぐる」)当日に、できるだけ見やすい形で、そして「かっこいい」とか「美しい」とかを感じてもらえるよう、除草や芝刈りが続きました。
思い起こせば、最初は、刈っても刈ってもまた草木に覆われてしまい、「いたちごっこ」のようでした。しかし「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の方や元尾小屋住民の山口さんらが整備作業に協力してくださるようになり、「再び伸びてもやっつける」「まだのところは刈っていく」という輪が広がりました。確実にカラミの街の魅力が増したと言えます。
ポッポ汽車展示館の裏からコンクリート橋(鉱山橋)が見えるようになりました
左の写真の位置から振り返ると、ポッポ汽車展示館を見ることができます
藪を刈って露わになった場所から見下ろしたコンクリート橋(鉱山橋)。(8月31日)
ポッポ汽車展示館の裏から見えるようになったコンクリート橋(=ズーム)
2020年8月~9月月上旬(草刈り、芝刈り)
尾小屋町内出身の山口さんは、かねてより、足場のわるい斜面も厭わず草刈りや芝刈りを積極的にしてくださっているのは、以前にご紹介したとおりですが、8月8日のカラミめぐりや8月22日のトロッコ運転に合わせて何度も作業に来てくださっていました。さらに、9月1日以降もポッポ汽車展示館の裏手にある藪をきれいにする作業に来てくださいました。
並行してなつかしの尾小屋鉄道を守る会の方々が、草刈や除草剤の散布を、継続して行ってくれています。
おかげで、見違えるほど見晴らしがよくなるとともに、土や草に隠れていたカラミ煉瓦が見えるようになった範囲が広がっています。館長ひとりの時とスピードが違うことを感じます。
保存活動の輪が広がることは、たいへん嬉しいです。
8月24日の状態。草が生い茂っています。
左の写真とほぼ同じ場所の9月1日の状態。少しずつ除草されています。
9月1日。斜面からカラミ煉瓦が顔を出しました
藪の中で作業される山口さん
ポッポ汽車展示館の向こう側(9月12日)
ポッポ汽車展示館向こう側から北を見下ろす(9月12日)
ポッポ汽車展示館後ろから旧浴場と橋を見下ろすことができるようになりました(9月12日)
資料館前のカラミ擁壁(9月12日)
2020年8月22日(公開運転と乗車体験)
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から実施を見送っていた公開運転と乗車体験ですが、8月22日(土曜日)、午前10時から午後3時まで、「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の皆さんの手で行われました。
キハ3とハフ1は連結した状態で屋外展示され、鉱山電車(トロッコ)の体験乗車のために特別に線路が敷設され、展示館の周りを1周するコースでの運行となりました。
見学と体験乗車には、赤ちゃんから高齢の方まで約160名が参加されました。
次回の予定は、10月4日の午後です。
駐車場に特別に線路を敷設している様子
体験乗車に向けて準備を進めている様子
鉱山電車の乗車体験開始。感染症予防対策も万全。
下車後はその都度消毒し、次の方をお迎え。
乗車中に手を振ってくれています。
完全防備の運転士。乗車される方もマスク&手指消毒です。
ポッポ汽車展示館の後ろ側を走行中
2020年8月8日(令和2年度第1回「カラミの街・尾小屋をめぐる」)
今年度最初のカラミ見学会を、8月8日(土曜日)に行いました。
事前申し込み制でしたが若干余裕があったので、当日も受付を行ったところ、一般の方の参加のほか、その日も保存活動をされていた「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の会員の方の参加もあり、定員を少し超える35名の参加となりました。県外の方の参加もありました。また、地元新聞社2社の取材を受けました。
ポッポ汽車展示館で集合し、尾小屋のかつてのメインストリートのある場所まで下ってゆき、「鉱山病院」から見学をスタートしました。カラミでできた塀垣、建物の基礎、階段、擁壁、全体がカラミでできた建物などを四ツ目館長の解説を聞きながら見て回りました。見学会の終盤は、鉱山事務所の建っていた場所(=現在の大倉岳高原スキー場第五駐車場)の下のコンクリート橋や亀甲カラミでできた大規模な擁壁を見学しました。
草刈りや枝打ちなどの地道なカラミ保存活動を経て、多くの皆さんにその姿を見ていただくことができるようになったという話に「感動した」と声を上げる方もありました。
参加者は、尾小屋の街に独特の重厚な景観を目にし、日本の近代化を支えて繁栄した町の歴史に思いを馳せていました。歴史の証人でもある遺産が数多く残されていることを知り感動したなど、「参加してよかった」という感想を持ってもらえ、カラミめぐりを実施してよかった、と感じました。
また、「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の活動でキハ3の試運転があり、カラミめぐり参加者は特別に乗車することができ、一層、満足度が上がったようでした。
次回の見学会は9月19日に開催します。引き続き、多くの方の参加をお待ちしております。
ポッポ汽車展示館前に集合した様子
かつての鉱山病院前
亀甲カラミや五角柱カラミが組み合わされた箇所を見る様子
カラミレンガだけでできた建物を見る様子
かつての鉱山事務所の下のカラミの擁壁へ向かう様子
キハ3の体験乗車の様子
2020年8月6日
カラミ保存活動に、高校1年生の若者が参加してくれました。
このページで、地域住民の方や「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の方々が、鉄道や街並みの保存修復活動をしてくださっている様子を紹介したところ、この春、高校生になったばかりの北野智広さんが、「自分も行かなくちゃ!」と自転車に乗って駆けつけてくれました。
彼は市外に住んでおり、この地域に親戚があるわけでもないのに、尾小屋を愛してくれてるその気持ちがとても嬉しいです。
擁壁に生えた木や草を刈ってくれる北野さん
作業が進んだ擁壁の様子
2020年7月24~26日
8月下旬の公開運転に向けての、鉄道保存修復活動が一層活発に行われました。また、7月下旬から8月初旬にかけて、小松市内の老人会や、北陸大学などから、カラミの街歩きを含む団体見学の予定があるため、カラミを少しでもきれいな状態で見ていただこうと、芝刈りや除草作業にも熱が入りました。
刈り払い機で草を刈ったところ
草を刈るとカラミの石垣(土留め)がハッキリ見えるようになりました
カラミを使った建物の基礎がよく見えるようになりました
トロッコに蜂が巣を作っているのがわかり、すぐに駆除することになりました
トロッコの車輪を運びます
トロッコの試運転。たまたま来ていた方に乗車体験のサービスです
2020年7月23日
北國新聞2020年7月23日朝刊、31面、石川南版。
8月8日(土曜日)、9月19日(日曜日)、10月17日(日曜日)に、行われるカラミの見学会が、嬉しいことに新聞に紹介されました。
北國新聞が取材に来られ、7月23日に記事が掲載されました。(写真は、北國新聞、2020年7月23日朝刊、31面、石川南版)
このように、新聞に取り上げられたり、訪れられた方のブログやインスタグラムで紹介されて知名度が上がっていくのは、たいへんうれしいことです。
また、見学会の時にカラミを見やすく、歩きやすくするために、毎日、草刈りなどの整備を行っています。謝礼をお出しすることはできませんが、道具持参で、お手伝いをしてくれる方を絶賛募集中です。
2020年6月27日
「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の会員の方々は、休みのたびに尾小屋に来られ、気動車や客車の保存や修理の作業とや、カラミの整備活動をされていますが、この日は、キハ3のブレーキ回りの修繕が行われました。
キハ3のブレーキの調整作業
日の光を浴びて輝いて見える、キハ3
車庫から出したキハ3の前で記念撮影です。
キハ3の車庫入れです。
2020年6月25日
最近まで尾小屋の街は、住人が減り、芝刈りや枝打ちなどの手入れがあまりなされず、かなり「荒れた状態」でした。柴や草が生い茂り、カラミレンガで作られた建物の基礎や擁壁はほとんど見えない状態だったと言えます。
それが、カラミの魅力を多くの方に知ってもらうために、木を切り、柴を刈り、草を払い、溜まった土砂を除去する作業を、館長とカラミ保存会方で進めるうち、嬉しい出来事がありました。
以前は尾小屋の街に住んでおられ、今は町の方に移られて時々来られていた山口さんが、「一緒に街をきれいにしよう」と、枝打ちや芝刈りを積極的にやってくださるようになったのです。写真は6月25日の作業の様子です。この日以外にも継続的に作業をしてくださり、通るたびに美しくなっていくのを感じます。
このように協力してくださるおかげで、カラミの街・尾小屋を愛する人が増え、よい循環が出来上がってゆくのだろう、と感慨ひとしおです。
斜面の上、不安定な場所での作業
急な斜面の上、不安定な足場をものともせず続けられる作業
腰より高い位置まで伸びた草や蔦と格闘です
草を刈り、カラミが見えてきた斜面
2020年5月4日
毎年、5月の大型連休中には、ポッポ汽車展示館では「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」が公開運転を行っています。今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、イベントは中止となりました。しかし、県内在住の会員の皆さんが来られ、車両の整備活動をされました。また、カラミの整備保存作業も行われました。
車両の整備に集まった方々の車
カラミの擁壁に繁茂した藻を除去する様子
伐採した木や枝の長さを揃え、処分するためにまとめています
森のようだったのがずいぶん見通しがよくなってきました
2020年4月下旬~
新型コロナウイルス感染症拡大防止のために資料館は休館になりましたが、カラミめぐりを再開する日のために、館長は日々、枝打ちや芝刈りをしています。
斜面に生えた木を伐採し見通しをよくしている様子
伐採した木を処分しやすくするため短く切っている様子
2020年4月5日
令和2年(2020年)4月5日、桜がほぼ満開の中、「カラミ壁整備活動部」の皆さんがカラミの整備保存の活動をしてくださり、ずいぶんスッキリしました。階段も掘り出されました。
かつての浴場周辺の伐採、草刈、発掘している様子
カラミの擁壁を覆い隠す木の伐採の様子
カラミの擁壁を覆っていた草を刈った後の様子
覆っていた木や土を除去して姿を現した階段
関連施設
基本情報
住所 | 石川県小松市尾小屋町カ11(ポッポ汽車展示館) |
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電話 | 0761-67-1122(尾小屋鉱山資料館) |
概要 |
旧尾小屋駅跡地に保管されていた尾小屋鉄道の蒸気機関車(5号蒸気機関車)・気動車(キハ3)・客車(ハフ1)の3両を移設、保管庫を新築し、平成14年4月にオープンしました。 ポッポ汽車展示館の立つ場所の下に、鉱山が栄えた頃のメインストリートがあります。自由に散策していただけます。ただし、民家及び私有地への立ち入りはお控えください。 |
開館時間 | 館内はオープンスペースとなっており随時見学可能 |
交通 | 小松駅:25分[車] 小松インターチェンジ:35分[車] 小松空港:35分[車] (国道8号から東山インターチェンジで国道416号へ。国道416号を大倉岳スキー場方面へ直進、大倉岳スキー場駐車場の直前) 駐車場:尾小屋鉱山資料館駐車場(普通車約20台) 小松バス利用:尾小屋停留所から南東へ1キロメートル、徒歩20分 |
駐車場 | 普通車約20台(大型バス駐車可) |
その他
この記事に関するお問い合わせ
石川県立尾小屋鉱山資料館
〒923-0172 石川県小松市尾小屋町カ1-1
電話・ファクシミリ 0761-67-1122
更新日:2024年05月10日