尾小屋鉱山資料館雑記帳(2024年4月~)
尾小屋鉱山資料館『雑記帳』とは
尾小屋鉱山資料館やポッポ汽車展示館の中や周りで起きた出来事や、館からのお知らせなどを、ブログやノートのように綴るページです。令和2年(2020年)4月に始めました。このページは、2024年4月以降のページです。
職員が見つけた「モノや事」についてや、館の資料に関する疑問についてなど、テーマは「何でもあり」を予定しています。
更新は、毎日あるいは決まった曜日にというのではなく、発信したいことがあるたびに行います。新しい情報はページの上の方に追加していきます。
「何か新しい情報はないかな?」と、時々、ご覧になってください。
冬を迎えるための雪囲いの設置作業が終わりました
ポッポ汽車展示館の雪囲い設置作業の様子
【2024年12月1日】
冷たい雨が降る中、尾小屋町内会の皆さん、北陸電力グループの地域ボランティア活動メンバーの皆さん、小松市職員と尾小屋鉱山資料館の職員合わせて25名余で、午前8時よりポッポ汽車展示館の雪囲い設置作業に当たりました。町内会長を中心に手際よく作業が進み、安全かつ美しく設置が終わりました。
北陸電力グループの地域ボランティア活動メンバーの皆さん
写真は、雪囲いの設置が終わったポッポ汽車展示館前での北陸電力グループの皆さんの記念撮影です。
たくさんの人のお力で、活動ができていることを改めて感じました。
ご協力くださった皆さんに、感謝申し上げます。
冬期休館に入りました
展示室内
【2024年12月1日】
当館は12月1日から翌年3月24日までは冬期休館です。
今年も、11月30日をもって一旦お休みとなりました。12月1日には、積雪に備えて、資料館のまわりの雪囲いの設置作業を行いました。
2025年3月25日(火曜日)より通常開館となります。
開催中の企画展は外国からのお客様にも好評です
企画展の鑑賞をする外国からのお客様(3名連れ)
【2024年11月10日】
2階展示室で開催中の企画展「横山家寄贈資料から明らかになった明治期の尾小屋鉱山」には、団体鑑賞も多く来られていますが、個人やグループで鑑賞される方も多くあります。また、外国人のお客様も時々来られます。この日の外国人のお客様は、台湾から来られた3人グループでした。展示資料を見ながら、2ヶ国語表記(=日本語と英語)の解説パネルや資料キャプションを読み、尾小屋鉱山の歴史に強い興味を抱かれていました。
ウエブサイトに載せたいと告げると、笑顔で応じてくれました。
笑顔の3名
企画展は今月末まで開催しています。
お早めにお越しください。
キハ3の本格修理が進行中です
溶接した鉄板の表面を整える様子
【2024年10月~11月】
今夏から始まったキハ3の本格修理が着々と進んでいます。新しく作ったドアレールや本体の鉄板などを溶接して取付ける作業が進み、元の姿に近づいてきています。
「なつかしの尾小屋鉄道を守る会」の車両を大切にする気持ちと行動に感謝しかありません。
平金鉱山に係る資料の解説会を行いました
解説の様子(中央=田中先生)
【2024年10月13日】
前日の講演会「北陸の鉱山王横山隆興―高山で平金鉱山を興す」の講師の田中彰先生に、企画展で展示中の平金鉱山関係資料の解説をしていただきました。
10月13日は尾小屋鉱山イベントデーでした
鉱山電車1号車
【2024年10月13日】
10月13日は、令和6年度では最後の「尾小屋鉱山イベントデー」でした。スポーツの日を含む3連休の中日にあたり、空気が乾燥し空が真っ青で屋外でのイベントにはピッタリの天候でした。
なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんがお揃いの帽子を被り、鉱山電車(=トロッコ)の運転や誘導を安全に行ってくれました。
上部軌道(=マインロード内トロッコ)に242名、本線(=ポッポ汽車展示館トロッコ)に384名が乗車しました。
また、特定非営利法人カラミの街保存会による「カラミの街めぐり」も30名位が参加し、尾小屋の町にある鉱山遺構を見学しました。
講演会「北陸の鉱山王横山隆興ー高山で平金鉱山を興す」を開催しました
田中彰先生
【2024年10月12日】小松市白江町の小松市第一地区コミュニティセンターにおいて、高山市の歴史研究家で『高山市史』の執筆編纂を手掛けられた田中彰先生を講師に迎え、講演会「北陸の鉱山王横山隆興ー高山で平金鉱山を興す」を開催しました。
文献の写真を見ながら田中先生の話を聴く参加者
尾小屋鉱山資料館で開催している「横山家寄贈資料から明らかになった明治期の尾小屋鉱山」の関連事業として開催したものです。
田中先生は、平金鉱山のある高山市には文書資料が全然残っておらず、平金鉱山の取得や経営に関するものを含む「一次資料」が、横山家に大切に保管され尾小屋鉱山資料館に一括で寄贈されたことは、小松市や高山市にとってだけでなく、近代の鉱山史や経済史を研究する上で非常に大きなことだと話されました。新発見の平金鉱山関係資料の写真を写真を映しながら、そこから明らかになった平金鉱山の歴史や労働環境などの研究成果を話していただきました。
講演会には、尾小屋鉱山資料館に貴重な史料を寄贈してくださった横山家16代当主横山隆昭氏はじめ、歴史に興味のある方がたくさん来られ、最新の研究成果を一言も聞き漏らすまいという雰囲気の中、1時間30分の講演会が終わりました。
小学生の団体見学がありました
小学3年生の団体鑑賞の様子(2階、企画展)
【2024年10月4日】
秋になり、団体鑑賞の予約が毎日のように入っています。
町内会、婦人会、大学教員の集まり、県政学習バスなどとともに、市内の小学校の予約も数件入っています。
10月に入り、昨年に引き続き、市内小学校の3年生の団体鑑賞がありました。非常に熱心で、展示資料についての質問も積極的でした。帰り際の挨拶では「来年も来てよろしいですか?」と質問されました。「もちろんです」と答えました。
解説付きで団体鑑賞を検討されている方は、遠慮なくご相談ください。団体の年齢層や目的により、鑑賞時間や内容を調整します。
ほかの団体と重ならないよう事前調整が必要な場合もあるため、お早めにお問い合わせください。
企画展関連講演会をご案内します
【2024年10月12日の予告】
2024年9月14日から11月30日まで企画展「横山家寄贈資料から明らかになった明治期の尾小屋鉱山」を開催中ですが、10月12日(土曜日)には、関連の講演会を開催します。どなたも予約なしで聴講できます。
日時:令和6年(2024年)10月12日(土曜日) 14:00~15:30
会場:小松市第一地区コミュニティセンター・2階ホール(小松市白江町1-1)
演題:「-北陸の鉱山王横山隆興-高山で平金鉱山を興す」
講師:田中 彰氏(一般財団法人金森公顕彰会事務局長、飛騨・世界生活文化センター学芸アドバイザー)
参加費:無料
企画展「明治期の尾小屋鉱山」が始まりました
展示風景
【2024年9月14日】
横山家16代当主・隆昭氏より寄贈された横山家資料から約70点展示し、明治時代の尾小屋鉱山を紹介する企画展が、9月14日(土曜日)より始まりました。会期は11月30日(土曜日)まで。
出品資料の大半が初公開資料です。これまで詳細が明らかになっていなかった尾小屋鉱山が横山家の単独経営となるまでの経緯を示す文書や、鉱業特許証など許認可にかかる公文書や、地元との鉱害補償の契約書など、どれも貴重で重要な史料です。
どうぞご覧ください。
キハ3の本格修理が行われています
傷んだ鉄板を切り取り、錆びた破片などを取り除いているところ(2024年8月17日)
【2024年8月】
7月28日のイベントデーが終わってから、キハ3の本格修理が行われています。
ボディーに生じた錆びが少しずつ大きくなって塗装が浮き上がってしまった箇所がたくさんあるので、塗装を剥がし、錆を落とし、再塗装をします。
また、穴の開いていた箇所に何十年も前に施した修理を取り除き、周囲と同じ材料で補修し直すという本格修理が行われることとなりました。
なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんが数十年にわたり修理・整備を続けておられますが、修理は1度で終わるものではなく、日常的に行われる小さな修理と、数年あるいは数十年に一度行われる大きな修理があって、良い状態が長きにわたって保たれるということを知る機会となりました。
修理のため、今年の体験乗車は7月28日をもって終了し、来年5月のイベントデーから運転再開となります。
7月28日、尾小屋鉱山イベントデーでした
マインロード内トロッコの乗車を待つ人々
【2024年7月28日】
7月28日の尾小屋鉱山イベントデーは、猛暑の中、大勢の方の参加がありました。
なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんの手により、マインロード内のトロッコ(=鉱山電車)の運行と体験乗車、ポッポ汽車展示館でのキハ3と鉱山電車の公開運転と体験乗車が、途中でトラブルが生じることも無く、順調に行われました。
石川県内だけでなく、北陸新幹線や飛行機で東京、埼玉、大阪、京都、福井、富山など全国各地から大勢の鉄道ファン、鉱山マニア、親子連れが来られました。
マインロード内トロッコ(=上部軌道)には179名、キハ3には100名、ポッポ汽車展示館トロッコ(=本線)には157名が体験乗車し、鉱山稼働中の雰囲気や古いタイプの列車を楽しまれました。
同日、NPO法人によるカラミの街めぐりも行われ、尾小屋鉱山をとことん楽しむことができたようです。
手旗信号でキハ3を誘導する様子
鉱山電車が走る様子
新収蔵資料の展示を始めました
新着コーナーの展示の様子
【2024年7月19日】
このたび、日本鉱業株式会社の社員として採鉱業務にあたり、尾小屋鉱山で勤務された清水喜一郎氏のご遺族・清水吉信氏より『優良鉱山国家表彰記念写真帖』を始めとする貴重な資料を寄贈いただきました。その一部を1階展示室で初披露しています。どうぞご覧ください。
親子遠足や大人の社会科見学に活用されています
団体でマインロードを見学する様子
【2024年6月30日】
当館は、町内会の日帰り旅行、公民館の歴史教室や親子学習会、学校の遠足や地域学習、町内会の婦人会や老人会の社会科見学、県政学習バス等に活用されることがしばしばです。
この日は、金沢市内の公民館の親子教室でした。
事前のご予約で、展示解説を行っています。見学の目的に合わせて、様々な対応ができます。マインロードでは実際に使われていた坑道を見学するので、日常では味わうことのない温度や湿度といった坑道独特の空気を肌で感じることができます。
中学校の生徒の皆さんからお便りをいただきました
星稜中学校2-A
【2024年6月28日】
団体見学で来館した星稜中学校2年生からお便りが届きました。クラス別に大きな色紙に貼られたもので、当館の職員にあてて生徒一人ひとりから感想とお礼の言葉が丁寧な文字で書かれていました。またメッセージの配置の仕方、添えられたイラストや写真がクラス毎に異なり、個性が感じられました。
こうしたお便りは、当館の見学が歴史学習や地域学習、また日常とは違う体験として役立ったと実感でき、受け入れる側としては、この上ない喜びです。
星稜中学校2-B
星稜中学校2-C
6月23日は尾小屋鉱山イベントデーでした
マインロード内トロッコ運行の様子
【2024年6月23日】
警報級の大雨になるとの予報が出るほどの悪天候の中、尾小屋鉱山イベントデーを迎えました。
小雨になる時間帯があったものの、お昼前にはかなりの雨量となり、大雨や土砂災害の警報が出る恐れがあったため、「マインロード内トロッコ運行」は午前のみ、ポッポ汽車展示館での「キハ3と鉱山電車の公開運転と体験乗車」は午後1時30分までと、時間を短縮して実施しました。マインロードトロッコには45名、ポッポ汽車展示館でのキハ3には41名、同じく鉱山電車(=トロッコ)には34名の乗車体験がありました。
写真は、マインロード内トロッコ運行の様子です。(※運行中の写真は特別に撮影したもので、一般のお客様は運行時間中は徒歩でマインロードに入場する事はできません。ご了承ください。)
鉱山電車(トロッコ)の修理が行われました
鉱山電車の機関車の補修の様子
【2024年5月~6月】
キハ3と鉱山電車の公開運転と体験乗車会で大きな負担を受けた車両は、次のイベントまでに良い状態にするため、なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんが主に土曜日、日曜日にやってきて修理や調整を進めています。
写真は、鉱山電車(=トロッコ)の機関車を修理する作業の様子です。
5月4日に尾小屋鉱山イベントデーを実施しました
マインロード内トロッコ運行の様子
【2024年5月4日】
昨年6月から始まった「マインロード内トロッコ運行」と、恒例のポッポ汽車展示館での「キハ3と鉱山電車の公開運転と体験乗車会」をひとつにまとめて『尾小屋鉱山イベントデー』として実施することとなりました。
第1回目となる2024年5月4日(土曜日、みどりの日)は、雲一つない好天に恵まれ、全国各地から大勢の方が来られました。
マインロード内トロッコ(=上部軌道)には、187名の乗車がありました。
キハ3の体験乗車の様子。現在の電車よりも狭い車内、ガタガタと音を立てて走るのを大勢が楽しまれました。
ポッポ汽車展示館で行われたキハ3と鉱山電車の公開運転と体験乗車会は、キハ3に166名、鉱山電車(=本線トロッコ)には345名の乗車がありました。
なつかしの尾小屋鉄道を守る会の皆さんが全国各地から集まり、尾小屋鉱山イベントデーの車両運行を安全に実施してくださっています。
また、NPO法人カラミの街保存会による街歩きイベント「カラミの街・尾小屋をめぐる」には、33名が参加されました。
尾小屋鉱山をとことん味わおうという「尾小屋鉱山イベントデー」は、次回は6月23日(日曜日)です。
中学校の団体見学がありました
バス3台で資料館に到着したところ
【2024年5月2日】
尾小屋鉱山資料館には、小学生から大学生まで様々な学校が団体で見学に来られます。
5月2日に、今年度最初の団体見学がありました。金沢の中学2年生3クラス約100名でした。近代日本の産業を支えた優良銅山である尾小屋鉱山の歴史を、史料、写真、模型、道具、実際に使われていた坑道、尾小屋鉄道の車両で、多くの学びを得られたようです。
当館は、団体見学の場合は、解説付きで案内しております。地域学習・総合学習、社会科の単元、歴史研究部や地学部などの部活動、遠足に、ご利用ください。
団体での見学を検討される場合は、お気軽に当館にお問い合わせください。
尾小屋鉱山イベントデーに向けての準備が始まりました
保護用の覆いを外し、バッテリーの充電をしているトロッコ
【2024年4月21日】
新年度になり、マインロード内トロッコ運行やキハ3の体験乗車など「尾小屋鉱山イベントデー」の実施に向けて、なつかしの尾小屋鉄道を守る会の活動が始まりました。
ポッポ汽車展示館の車両の点検・整備、マインロード内トロッコの整備・バッテリー充電などが行われました。
5月4日のイベントに向けて、着々と準備が進んでいます。
満開の桜に囲まれています
満開の桜に囲まれた尾小屋鉱山資料館
【2024年4月11日】
例年よりやや遅れて桜が満開となりました。
白っぽい花びらをつける山桜は、今が見ごろです。ソメイヨシノは薄ピンクの花びらを散らし始めました。
ポッポ汽車展示館の周辺も、色の濃さ違う何種類もの桜が咲き誇っています。
駐車場の方に設置された鉱山電車の側から見た桜の様子
鉱山資料館から見たポッポ汽車展示館
関連施設
基本情報
住所 | 石川県小松市尾小屋町カ1-1 |
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電話 | 0761-67-1122 |
休館日 | 水曜日(祝日の場合、開館)、祝日の翌日(土曜日・日曜日・祝日は開館) 12月1日~翌年3月24日(冬期休館) |
開館時間 |
午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
入館料 |
こまつミュージアムパス(10日券、年間券)が使えます。 (注意)上記入館料でマインロードも観覧できます。 マインロードは、一部不通区間があります。 |
交通 |
|
駐車場 | 普通車約20台(大型バス駐車可) |
その他
この記事に関するお問い合わせ
石川県立尾小屋鉱山資料館
〒923-0172 石川県小松市尾小屋町カ1-1
電話・ファクシミリ 0761-67-1122
更新日:2024年12月06日