念仏林遺跡出土縄文土器

更新日:2023年12月01日

念仏林遺跡出土縄文土器
背が高く縁にデザイン性のある土器や、背が低くボウル型の土器が8つ並べられている写真

念仏林遺跡出土/縄文土器

山積みになっているたくさんの流紋岩の剥片と、大小様々な大きさの石鏃が9つ並べられている写真

念仏林遺跡出土/流紋岩の剥片と石鏃

小さな石の両端にへこみがある石錘がたくさん並べられている写真

念仏林遺跡出土/礫を打ち欠いた石錘

念仏林遺跡とは

小松市四丁町地内に位置する縄文時代中期前葉~中葉(約5,000年前)を中心とする集落遺跡。

昭和60年度~62年度(1985-1987年)に小松短期大学建設に伴う発掘調査が行われ、竪穴住居跡3棟と遺物集中22か所が発見されました。特に1号住居跡床面から出土した土器群は一括性が高く、南加賀の縄文時代を考える上で欠かせない資料です。

地元の流紋岩を使った石器の素材となる石核が100点以上、剥片が3,000点以上も出土しており、石鏃など活発な石器製作がうかがわれます。また平たい礫の両端を打ち欠いた石錘(漁網錘)も多く出土しています。遺跡の立地する月津台地は、縄文海進によって周囲は入り江となり、良好な漁場となっていたと考えられます。

報告書/小松市教育委員会1988『念仏林遺跡』

(注意)本ページに掲載した縄文土器は、平成24~26年度文化庁補助事業「地域の特色ある埋蔵文化財活用事業」で再修復したものです。

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