矢田借屋古墳群(やたかりやこふんぐん)

更新日:2023年12月01日

遺跡のある町

月津町、矢田町

おもな時代

古墳

これまでの発掘調査

小松高校:1949年、1955年、1961年

小松市:1998年、2000年~2001年、2010年

石川県:2003年

特徴

月津台地上に築かれた古墳時代後期の古墳群。前方後円墳3基(7・8・12号墳)と円墳16基の計19基の古墳が確認されていますが、失われた古墳を合わせると本来はもっと多かったと考えられます。2・4・16号墳の埋葬施設には南加賀に特徴的な横穴式木室が採用され、4・7・8・9号墳の墳丘には確実に埴輪が立て並べられていたことが、発掘調査で分かりました。周辺の古墳群も合わせると、この一帯は北陸最大規模を誇る後期古墳の密集地帯で、加賀三湖の水上交通や丘陵地のやきもの生産に深く関わった豪族の姿が思い描かれます。

遺跡の今のすがた

宅地、畑地、道路

参考になる本やサイト

  • 小松高校地歴クラブ考古学研究班1951「江沼郡月津村字矢田借屋古墳調査報告」『研究報告』第三輯
  • 小松高校地歴クラブ1956『石川県小松市矢田町所在借屋第七号墳調査報告』
  • 小松高校地歴クラブ1962『借屋第八号墳発掘調査』
  • 小松市教育委員会2000『矢田借屋古墳群』
  • 小松市教育委員会2006『小松市内遺跡発掘調査報告書II』
  • 石川県教育委員会・財団法人石川県埋蔵文化財センター2006『小松市 矢田野遺跡群』
  • 小松市教育委員会2014『小松市内遺跡発掘調査報告書X』
  • 小松市史編集委員会2020『新修小松市史 資料編17 考古』

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埋蔵文化財センター

〒923-0075
小松市原町ト77番地8
電話番号: 0761-47-5713 ファクス:0761-47-5715

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周辺古墳の分布図

周辺古墳の分布図

左上に10号墳、右上に17号墳,右中に16号墳、下に12号墳の矢田借屋古墳群を上空から撮影した写真

発掘された古墳(円形の溝で囲まれた古墳が並ぶ、平成13年市調査)

奥に道路が通り木々が立ち並ぶ手前にプレハブ小屋が設置され、手前で作業者が発掘調査を行っている様子の写真

調査風景(17号墳、市調査)

長方形の形をした横穴式木室を上空から撮影した写真

横穴式木室(16号墳、市調査)

発掘された大きな高杯や大小様々な形をした壺などが並んでいる写真

出土した須恵器と埴輪(市所蔵)

(注意)

  • 市所蔵=小松市埋蔵文化財センター蔵
  • 県所蔵=石川県埋蔵文化財センター蔵
  • その他=小松市立博物館等

  見学可能かどうかは、各施設にお問い合わせください。

この記事に関するお問い合わせ先

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