八日市地方遺跡(ようかいちじかたいせき)
遺跡のある町
日の出町、八日市町地方、こまつの杜、土居原町
おもな時代
縄文、弥生、鎌倉、室町
これまでの発掘調査
個人:1938年
小松高校:1949年
明治大学・石川考古学研究会・小松市教育委員会:1950年
石川考古学研究会:1961年
小松市:1993年~2000年、2006年、2008年、2017年、2022年
石川県:1997年、1999年、2015年~2017年
特徴
弥生時代中期を中心とする集落。まわりを多重の濠[ほり]で囲んだ環濠[かんごう]集落で、同じ時期の北陸では最大規模をほこります。集落の真ん中をとおる河川の両岸に墓や建物跡などが見つかりました。また遺跡からは人々の生活やものづくり、遠方との交流、お祭りや儀式に関わるさまざまなものが出土しています。平成23年には、小松市所蔵資料1,020点が重要文化財に指定されました(くわしくは「重要文化財 八日市地方遺跡出土品」のページをご覧ください)。
平成29年(2017年)の北陸新幹線延伸に伴う県調査では、紀元前250年頃のほぼ完全なかたちの柄付き鉄製ヤリガンナも見つかっていて、東アジア最古のものと考えられています。
遺跡の今のすがた
宅地、道路、駅、高架、公園
参考になる本やサイト
小松市教育委員会2003 『八日市地方遺跡I』
石川県教育委員会・財団法人石川県埋蔵文化財センター2004 『小松市八日市地方遺跡』
小松市教育委員会埋蔵文化財調査室2006 『八日市地方遺跡ー地中から今、弥生時代が甦るー』
小松市教育委員会2008 『八日市地方遺跡III』 『八日市地方遺跡IV』
小松市埋蔵文化財センター2009 『まいぶん講座フォーラム報告2 弥生時代の北陸を探る-考証 八日市地方遺跡とは-』
小松市教育委員会2013 『八日市地方遺跡II 第1部遺構編 第2部石器編』
小松市教育委員会2014 『八日市地方遺跡II 第3部製玉編 第4部木器編』
小松市教育委員会2016 『八日市地方遺跡II 第5部土器・土製品編 第6部自然科学分析編 第7部補遺編』
小松市教育委員会2018 『八日市地方遺跡IV』
石川県教育委員会・(公益財団法人)石川県埋蔵文化財センター2019 『小松市 八日市地方遺跡』(PDF1.1MB)
小松市埋蔵文化財センター2021『北陸の拠点集落 八日市地方遺跡~弥生時代「小松文化」の世界~』
小松市埋蔵文化財センタ―2022 『八日市地方遺跡発掘調査現地説明会資料』
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埋蔵文化財センター
〒923-0075
小松市原町ト77番地8
電話番号: 0761-47-5713 ファクス:0761-47-5715

上空から見た遺跡(遠景)

環濠[かんごう](平成5~12年(1993年-2000年)市調査、17地区)

方形周溝墓[ほうけいしゅうこうぼ](平成5~12年(1993年-2000年)市調査、17地区)

重要文化財に指定された豊富な出土品(市所蔵)

管玉づくりの工程がわかる出土品(市所蔵)

木製容器と木製食事具(市所蔵、未成品含む)

方形周溝墓(平成28~29年(2016年-2017年)県調査、A区)

生活のあとが密集する居住域(平成28~29年(2016年-2017年)県調査、C区)

河川から出土した大量の木製品(平成28~29年(2016年-2017年)県調査、C区)

工具で文様が刻まれた線刻砥石[せんこくといし](県所蔵)

連ねた様子がわかる管玉と垂飾[すいしょく](県所蔵)

クリが入った編みかご(県所蔵)

柄付き鉄製ヤリガンナ(県所蔵)
(注意)
- 市所蔵=小松市埋蔵文化財センター蔵
- 県所蔵=石川県埋蔵文化財センター蔵
- その他=小松市立博物館等
見学可能かどうかは、各施設にお問い合わせください。
この記事に関するお問い合わせ先
埋蔵文化財センター
〒923-0075
小松市原町ト77番地8
電話番号: 0761-47-5713 ファクス:0761-47-5715
更新日:2023年12月01日