那谷金比羅山窯跡群(なたこんぴらやまかまあとぐん)
遺跡のある町
那谷町
おもな時代
飛鳥
これまでの発掘調査
石川県:1982年~1984年
特徴
那谷金比羅山古墳と同様に、梯川流域のカドミウム汚染土壌改良のため、土砂採取が行われる時に発掘調査されました。丘陵斜面に7世紀代の須恵器[すえき]窯跡12基と作業場と思われる竪穴1基が見つかりました。
これらの窯では、多くの製品が生産されました。食器は古墳時代からの伝統的な器種と金属器を写した新しい器種が入り混じり、これに多種多様な貯蔵具が加わります。また、硯[すずり]やまじない用の土馬[どば]、近畿地方とのつながりを示す陶棺[とうかん]など、特殊な製品もあります。さらに、当時の行政組織を示す「与野評[よのごおり]」と刻書された須恵器もありました。「与野」はのちに変化して「江沼[えぬま]」になったと考えられています。
遺跡の今のすがた
土砂採取により消滅
参考になる本やサイト
- 石川県立埋蔵文化財センター1989『那谷金比羅山古墳・那谷金比羅山窯跡群』
- 新修小松市史編集委員会2020『新修小松市史 資料編17考古』
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埋蔵文化財センター
〒923-0075
小松市原町ト77番地8
電話番号: 0761-47-5713 ファクス:0761-47-5715

窯跡群全景(県調査)

発掘された窯跡(2号窯跡/県調査)

出土した須恵器(2号窯出土品/県所蔵)

「与野評」刻書須恵器(県所蔵)の写真
(注意)
- 市所蔵=小松市埋蔵文化財センター蔵
- 県所蔵=石川県埋蔵文化財センター蔵
- その他=小松市立博物館等
見学可能かどうかは、各施設にお問い合わせください。
この記事に関するお問い合わせ先
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〒923-0075
小松市原町ト77番地8
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更新日:2024年05月09日