矢田野エジリ古墳(やたのえじりこふん)

更新日:2023年12月01日

遺跡のある町

矢田野町(春日町)

おもな時代

古墳

これまでの発掘調査

小松市:1988年

特徴

月津台地に築かれた古墳時代後期の全長約30mの前方後円墳。発掘調査が行われた時には既に墳丘は削られて残っていませんでしたが、古墳のまわりをめぐる溝(周溝)から細かく割れた状態で大量の埴輪が発見されました。確認されたのは、円筒埴輪43個、朝顔形埴輪6個、人物埴輪11個、馬形埴輪2個で、未調査の部分を含めると本来は80本近い埴輪が墳丘の上に並べられていたと推定されます。人物埴輪はそれぞれ異なるポーズや服飾で表現されていて、馬形埴輪は高級な馬具で飾られていました。おそらく亡くなった首長の葬儀など、重要な儀式の一場面が描かれているのでしょう。これらの埴輪群は質・量ともに北陸地方でも類例がなく、平成9年には重要文化財に指定されました。

遺跡の今のすがた

宅地、駐車場

参考になる本やサイト

わからないことがあったら、埋蔵文化財センターにきいてみよう!

埋蔵文化財センター

〒923-0075
小松市原町ト77番地8
電話番号: 0761-47-5713 ファクス:0761-47-5715

お問い合わせはこちらから


 

一部の区画が白い線で囲われている発掘現場全体の写真

発掘された古墳(市調査)

数十個の埴輪片が地面に散らばっている写真

周溝から出土した大量の埴輪片(市調査)

17個のコップや壺のような出土品が並べて置かれている写真
11体の様々な埴輪が並べて置かれている写真

復元された埴輪群(重要文化財、市所蔵)

(注意)

  • 市所蔵=小松市埋蔵文化財センター蔵
  • 県所蔵=石川県埋蔵文化財センター蔵
  • その他=小松市立博物館等

  見学可能かどうかは、各施設にお問い合わせください。

この記事に関するお問い合わせ先

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〒923-0075
小松市原町ト77番地8
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