コンチネンスケア(排泄ケア)先進都市こまつの推進

更新日:2024年06月01日

在宅介護において、排泄の問題は身体的・精神的・社会的・経済的な介護負担が大きく、「住み慣れた地域でいつまでも暮らし続けられる」ことを困難にします。小松市では、市内外の有識者・専門職とともに「コンチネンスケア(排泄や失禁のケア)先進都市こまつ」を目指しています。

コンチネンスケア検討委員会

排泄や失禁の問題は、単に加齢だけが原因ではありません。疾病や内服、入院中のケアの方法等、医療的な課題から、介護者の意識やオムツ等の不適切な選択・使用方法等、介護的な課題まで、様々な背景にあることが少なくありません。

小松市では、排泄のケアや研究に関わる医師や看護師、大学連携し、コンチネンスケア検討委員会を立ち上げ、排泄ケアに関する実態把握や、そこから抽出された課題と対策の検討を行いました。この委員会での検討により、以下のような取り組みが行われています。

排泄に関する実態把握

小松市民病院で排尿自立支援を受けた方の排せつ状況調査

実施年度:令和元年度

実施方法:金沢大学

内容:小松市民病院では、術後の患者さんに早期の排泄ケアを行い、退院後の排尿自立に効果をあげています。本研究では、その効果が退院後も継続されているのか状況調査を行いました。

小松市介護用品助成を受ける高齢者の排せつ状況調査

実施年度:令和元年度

実施方法:金沢大学

内容:小松市では、在宅で生活する要介護3以上の方に介護用品等助成券を申請により 配布しています。本研究では、そのような特に排泄に困っていると考えられる対象者の状況調査を行いました。

排泄文化と対話からアプローチする快便をめざすための地域包括的排便ケアツールの開発

実施年度:令和元年度~継続中

実施方法:公立小松大学

内容:排便についてアセスメントするツールは既に開発されていますが、これらの多くは専門職が使うことを想定しています。しかし、排泄には文化が影響しており、支援するにあたっては、専門職中心の一律のものではなく、対話によりその人の文化を踏まえることが重要です。本研究では、そのような支援を可能とする地域包括的排便ケアツールを作成するとともに、その効果について評価するものです。

課題の把握とアクション

実態把握の結果をコンチネンスケア検討委員会で検討した結果、いくつかの課題が抽出され、以下のような取り組みがされています。

コンチネンスパートナー養成講座

実施年度:令和2年度~

実施方法:市が実施(内容はコンチネンスケア検討委員会内にワーキングチームを作り検討)

内容:排泄に問題を抱える当事者に対して寄り添いながら解決に向けた支援ができる「パートナー」を養成するため、専門職を対象に排尿・排便・排泄用具に関する講座を行っています。

排泄ケア相談・支援事業

実施年度:令和3年度~

実施方法:高齢者総合相談センターや、コンチネンスパートナーが配置されている事業者に「排泄の困りごとよりそい窓口すっきりん」を設置し、排泄や排泄用品に関する相談や、支援を行っています。

内容:

  1. 排泄ケア相談事業:排泄に関する一般的な相談を受け付けます。より専門的な支援が必要な場合は、排泄ケア支援事業を実施している事業者につなげて、支援していきます。
     
  2. 排泄ケア支援事業:排泄アセスメント票や、排尿・排便チェック表を使用し、適切な生活指導や助言を行います。

 

委託事業者向け情報:

本事業は、コンチネンスパートナー養成講座を受講した職員を配置する事業所に委託して実施しています。詳細は下記実施要領をご確認ください。

R6排泄ケア相談・支援事業実施要領(PDFファイル:383.5KB)

様式(Wordファイル:2.3MB)

様式1-A排泄アセスメント票(エクセルver)(Excelファイル:129.7KB)

すっきりんイラスト

排泄の困りごとよりそい窓口すっきりん キャラクター「すっきりん」

排泄の相談・支援ができる窓口はこちら

高齢者総合相談センターは排泄に限らず、高齢者の様々な相談を受けることができます。

高齢者総合相談センター一覧
センター名 コンチネンス
パートナー設置
相談 支援
丸内・芦城高齢者総合相談センター -
丸内・芦城第二高齢者総合相談センター
安宅・板津高齢者総合相談センター
安宅・板津第二高齢者総合相談センター
松陽・御幸高齢者総合相談センター
松陽・御幸第二高齢者総合相談センター
松東高齢者総合相談センター
国府・中海高齢者総合相談センター
南部高齢者総合相談センター
南部第二高齢者総合相談センター

 

以下の相談窓口でも排泄の相談を受け付けることができます。

注)通常業務の中で市の事業に協力いただいており、急な相談には対応できない場合があります。

排泄に関する相談窓口(排泄の困りごとよりそい窓口すっきりん)一覧
すっきりん協力事業所 コンチネンス
パートナー設置
相談 支援
小松市民病院
訪問看護ステーションややのいえ
暮らしの保健室
田谷泌尿器科医院
JAきらら指定居宅介護支援事業所
居宅介護支援事業所明峰の里
介護相談センターレイクサイド木場
デイサービスほっと今江
サービス付き高齢者向け住宅おれんじハウス
看護小規模多機能型施設いちえんそう
小規模多機能はまひるがお
特別養護老人ホームあたかの郷
介護老人福祉施設松寿園

連絡先はチラシをご確認ください:すっきりんチラシ(PDFファイル:624.6KB)

排尿排便ガイドブック

実施年度:令和2年度

実施方法:金沢大学との協働により実施

内容:排泄に関する問題を抱える方は多いものの、なかなか相談しにくいという課題があります。そこで、実態把握により把握された当事者・家族のよくある「困りごと」に対して、「あきらめなくても相談できるんだ」ということを伝えるための冊子を作成しました。各専門職が解決の糸口を助言しています。

排尿排便ガイドブック(PDFファイル:12.1MB)

この記事に関するお問い合わせ先

長寿介護課

〒923-8650
石川県小松市小馬出町91番地
認定 電話番号: 0761-24-8147 ファクス:0761-23-3243
指定・給付 電話番号: 0761-24-8149 ファクス:0761-23-3243
地域包括ケア 電話番号: 0761-24-8053 ファクス:0761-23-3243
電話番号: 0761-24-8168 ファクス:0761-23-3243
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高齢者総合相談センター(緊急時24時間対応可)