小松市文化財保存活用地域計画の策定に向けて

更新日:2025年01月21日

文化財を未来へ継承するために

 小松市では、市内の文化財の保存・活用推進を目的に「小松市文化財保存活用地域計画」の作成を進めています。

 文化財は、先祖より大切に継承されてきた小松市の歴史文化を物語る大切な遺産です。近年、過疎化や少子高齢化を背景とする文化財継承の担い手不足が社会問題となっており、小松市でも例外ではありません。

 小松市では、「石の文化」や「北前船寄港地安宅」について日本遺産認定を受け、「歌舞伎のまち小松」を石川県歴史遺産認定とするなど、歴史文化(文化財)を未来へつなぐ取組みを行ってきました。

 「小松市文化財保存活用地域計画」では、市内のすべての文化財を対象に総合把握調査を行い、文化財の保存と活用に関して、目指すビジョンや長期的な基本方針、課題解決のための具体的な事業を計画してまいります。文化財所有者だけでなく、住民や団体、多様な分野の方々との連携・協働により、地域総がかりで文化財を活かし守っていく体制づくりを進めてまいります。

文化財保存活用地域計画とは?

 市町村における文化財の保存と活用に関する総合的な法定計画です。

 詳細は文化庁ホームページをご覧ください。

計画策定の進め方

  • 期間
    令和6年度までの3年間で、計画策定に向けて協議を行い、認定申請を目指します。
  • 方法
    • 小松市文化財保存活用地域計画策定協議会の開催
    • 文化財調査・リスト化・特徴分析(文献調査、アンケート調査、団体へのヒアリングなど)
    • 庁内ワーキンググループの実施
    • ワークショップの開催

かわら版

策定を進めるなかで、「かわら版」で検討の途中課程を皆様にお知らせしていきます。

ワークショップ

 「小松市文化財保存活用地域計画」の策定にあたり、課題の分析と解決策の提案などのため、ワークショップを開催しました。

 開催終了したワークショップについてはこちら↓

 文化財保存活用地域計画 ワークショップ

パブリックコメント募集(12月23日~1月15日)

計画に対する皆様のご意見をお聞かせください。

募集期間や意見書の様式等の詳細は、以下のページをご覧ください。

「小松市文化財保存活用地域計画(案)」のパブリックコメントを募集します。(公開期間12月23日~1月15日)

終了しました。

小松市の文化財

 小松市内には、国指定16件、県指定9件、市指定84件の指定文化財、34棟(15ヶ所)の国登録有形文化財(建造物)、1件の国登録記念物があります。那谷寺や小松天満宮の建物や、曳山などいずれも、小松市を特徴づけ、観光資源にも活かされています。

 本計画作成にあたっては、これらに加えて、指定されていなくても地域で大切にされ、現在まで継承されてきた有形、無形の歴史文化資源を幅広く文化財として位置づけ、文献調査やヒアリング、アンケート等により抽出・整理し、リスト化していきます。

「小松市の文化財」詳細はこちら

石の灯篭の奥左側に階段があり、四周すべて花鳥の透彫で極彩色を施した精巧な欄間の那谷寺本堂が紅葉がきれいな林の中にたたずんでいる写真

那谷寺本堂

入母屋造りで黒漆塗り、屋根正面に千鳥破風が付けられた小松天満宮本殿・拝殿を斜め前方から全体を写した写真

小松天満宮本殿・拝殿

大小さまざまな形をしたたくさんの碧玉製管玉工程資料と道具を写した写真

八日市地方遺跡出土品

赤いしころと吹返、くわがたの色がくすみ年代を感じる多太神社の兜を写した写真

多太神社の兜

木造の茅葺屋根で入母屋造り、建物の半分以上が屋根の高さとなっている白山麓西谷民家を写した写真

白山麓西谷の人生儀礼用具及び民家(民家)

歌舞伎の立役(男役)と女方(女役)が豪華な曳山の中央で演じている様子を写した写真

お旅まつりの曳山行事

石垣で少し高さをだした場所に丸い石がゴロゴロと置かれ樹木が何本もたっている奥に小さな建物が見える安宅の関跡の写真

安宅の関跡

緑の葉っぱに真っ白な花びらのミズバショウ2輪をアップで写した写真

布橋のミズバショウ自生地