千代・能美遺跡(せんだい・のみいせき)

更新日:2023年12月01日

遺跡のある町

能美町

おもな時代

弥生、古墳、飛鳥、奈良、平安、鎌倉、室町

これまでの発掘調査

小松市:2001年、2002年

石川県:2000年、2001年

特徴

弥生時代後期から古墳時代前期を中心とする大集落。大溝と川で区画された区域には、古墳時代初め頃のひさしのついた建物や水に関係する施設など特別な建物跡が見つかり、平野をおさめた首長の居館[きょかん]と考えられています。大溝からは大量の木製品が出土していて、農工具をはじめ、容器や武器・武具(槍の鞘[さや]や楯)、腰かけ、火おこしの道具(火きり臼)、舟の部材など、さまざまな種類があります。呪術的な文様が彫られた装飾品や、鳥形・舟形などお祭りや儀式に使われたものも見つかっています。

遺跡の今のすがた

水田、道路(国道8号線バイパスほか)

参考になる本やサイト

  • 財団法人石川県埋蔵文化財センター2001 『石川県埋蔵文化財情報』第6号
  • 財団法人石川県埋蔵文化財センター2002 『石川県埋蔵文化財情報』第7号
  • 小松市埋蔵文化財センター2003 『千代・能美遺跡』
  • 石川県教育委員会・財団法人石川県埋蔵文化財センター2012 『小松市千代・能美遺跡』

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埋蔵文化財センター

〒923-0075
小松市原町ト77番地8
電話番号: 0761-47-5713 ファクス:0761-47-5715

お問い合わせはこちらから


 

集落内を区画する大溝が白線で囲ってあり、その周りに建物跡が点在している写真

集落内を区画する大溝 (県調査)

白線で囲われた首長の居館と考えられる大型建物跡が点在している写真

首長の居館と考えられる大型建物跡(県調査)

沢山の柱で支えられ入り口扉の前に梯子が立てかけてある、大きな三角屋根を持つ首長居館のイメージイラスト

首長居館のイメージイラスト

大きな溝から多くの木製品が出土した様子の写真

溝から木製品が出土した様子(ミゾ5、市調査)

溝の中に入った作業服姿の男性たちが、ぬかるんだ地面を掘って発掘調査をしている様子の写真

発掘調査の様子(市調査)

木を加工して作られた2本の槍の鞘の写真

槍の鞘[さや](市所蔵)

木製の腰かけがぬかるんだ地面に置かれている写真

腰かけ(県所蔵)

木を加工して作られた、等間隔に穴が空いている2本の火きり臼の写真

火きり臼(市所蔵)

木の塊に美しい模様が彫られている装飾木製品の写真

装飾木製品(県所蔵)

木を加工して作られた船の部材の写真

船の部材(県所蔵)

(注意)

  • 市所蔵=小松市埋蔵文化財センター蔵
  • 県所蔵=石川県埋蔵文化財センター蔵
  • その他=小松市立博物館等

  見学可能かどうかは、各施設にお問い合わせください。

この記事に関するお問い合わせ先

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