佐々木遺跡(ささきいせき)
遺跡のある町
佐々木町
おもな時代
奈良、平安
これまでの発掘調査
小松市:1997年~1999年
特徴
奈良・平安時代を中心とする集落。柵と溝で囲まれた場所に、整然と立ちならんだ奈良時代の建物跡が見つかりました。建物跡は配置や大きさから考えると、主屋と複数の副屋・倉庫に分かれているほか、鍛冶工房もありました。また柵の外側には、役所や貴族の住まいなど特別な空間で使われる横板組の大型井戸もありました。
出土した土器に書かれた「野身郷[のみごう]」「財部寺[たからべでら]」という文字からは、古代の野身(能美)郷を治めた役所、もしくはこの地域の有力者であった財部氏の私寺や住まいではないかと考えられます。これらのほか、弥生時代や鎌倉時代の溝や建物跡が見つかっています。
遺跡の今のすがた
水田、道路
参考になる本やサイト
小松市教育委員会2004 『佐々木遺跡』
わからないことがあったら、埋蔵文化財センターにきいてみよう!
埋蔵文化財センター
〒923-0075
小松市原町ト77番地8
電話番号: 0761-47-5713 ファクス:0761-47-5715

上空から見た遺跡(建物の柱穴が無数にならぶ様子)

佐々木遺跡にあった建物群のイメージイラスト

奈良・平安時代を中心とした区画溝(SD16)

奈良時代の大型井戸(SE01)

区画溝(SD16)から出土した「野身郷」墨書土器(市所蔵)

区画溝(SD16)から出土した「財部寺」墨書土器(市所蔵)

区画溝(SD16)から出土した和銅開珎(市所蔵)

銅鈴(市所蔵)

耳環(市所蔵)
(注意)
- 市所蔵=小松市埋蔵文化財センター蔵
- 県所蔵=石川県埋蔵文化財センター蔵
- その他=小松市立博物館等
見学可能かどうかは、各施設にお問い合わせください。
この記事に関するお問い合わせ先
埋蔵文化財センター
〒923-0075
小松市原町ト77番地8
電話番号: 0761-47-5713 ファクス:0761-47-5715
更新日:2023年12月01日