戸津窯跡群
遺跡のある町
戸津町
おもな時代
古墳、飛鳥、奈良、平安、鎌倉
これまでの発掘調査
小松市:1975年、1980年、1981年~1984年
特徴
古代生産遺跡が密集する戸津地区を代表する50基以上の窯跡群で、食膳具や貯蔵具など膨大な量の須恵器が出土しています。なかでも平安時代に焼かれた、寺院の塔最上部を飾る水煙、九輪、請花などの相輪部品(31号窯)や、平安京出土の瓦に類似した文様をもつ瓦(45号窯)が出土していて、加賀国分寺建立との関わりが注目されます。
遺跡範囲内には須恵器窯のほか、土師器焼成坑や製鉄に伴う製炭窯も含まれています。また鎌倉時代には、常滑焼系の中世陶器「加賀焼」も生産されます。
遺跡の今のすがた
山林、宅地
参考になる本やサイト
- 石川県教育委員会・小松市教育委員会・戸津古窯跡調査委員会1975『戸津5号窯跡』
- 小松市教育委員会1983『戸津』
- 小松市教育委員会1985『戸津-第4・5次発掘調査概要報告書-』
- 小松市教育委員会1991『戸津古窯跡群I』
- 小松市教育委員会1992『戸津古窯跡群II.』
- 小松市教育委員会1993『戸津古窯跡群III(戸津六字ヶ丘窯跡群)』
- 小松市史編集委員会2020『新修小松市史 資料編17考古』
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埋蔵文化財センター
〒923-0075
小松市原町ト77番地8
電話番号: 0761-47-5713 ファクス:0761-47-5715

上空から見た遺跡(昭和58~59年(1983~1984年)調査時)

奈良・平安時代の須恵器窯

平安時代の須恵器(市所蔵)

水煙(市指定文化財、小松市立博物館所蔵)

九輪(市所蔵)

請花(小松市立博物館所蔵)

軒丸瓦・軒平瓦(市所蔵)

硯(市所蔵)
(注意)
- 市所蔵=小松市埋蔵文化財センター蔵
- 県所蔵=石川県埋蔵文化財センター蔵
- その他=小松市立博物館等
見学可能かどうかは、各施設にお問い合わせください。
この記事に関するお問い合わせ先
埋蔵文化財センター
〒923-0075
小松市原町ト77番地8
電話番号: 0761-47-5713 ファクス:0761-47-5715
更新日:2023年12月01日