戸津窯跡群

更新日:2023年12月01日

遺跡のある町

戸津町

おもな時代

古墳、飛鳥、奈良、平安、鎌倉

これまでの発掘調査

小松市:1975年、1980年、1981年~1984年

特徴

古代生産遺跡が密集する戸津地区を代表する50基以上の窯跡群で、食膳具や貯蔵具など膨大な量の須恵器が出土しています。なかでも平安時代に焼かれた、寺院の塔最上部を飾る水煙、九輪、請花などの相輪部品(31号窯)や、平安京出土の瓦に類似した文様をもつ瓦(45号窯)が出土していて、加賀国分寺建立との関わりが注目されます。

遺跡範囲内には須恵器窯のほか、土師器焼成坑や製鉄に伴う製炭窯も含まれています。また鎌倉時代には、常滑焼系の中世陶器「加賀焼」も生産されます。

遺跡の今のすがた

山林、宅地

参考になる本やサイト

  • 石川県教育委員会・小松市教育委員会・戸津古窯跡調査委員会1975『戸津5号窯跡』
  • 小松市教育委員会1983『戸津』
  • 小松市教育委員会1985『戸津-第4・5次発掘調査概要報告書-』
  • 小松市教育委員会1991『戸津古窯跡群I』
  • 小松市教育委員会1992『戸津古窯跡群II.』
  • 小松市教育委員会1993『戸津古窯跡群III(戸津六字ヶ丘窯跡群)』
  • 小松市史編集委員会2020『新修小松市史 資料編17考古』

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埋蔵文化財センター

〒923-0075
小松市原町ト77番地8
電話番号: 0761-47-5713 ファクス:0761-47-5715

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緑に囲まれ、すぐそばに数件の民家がある戸津窯跡群を上空から撮影した写真

上空から見た遺跡(昭和58~59年(1983~1984年)調査時)

黄土色であり長丸や四角い形の跡が残る奈良・平安時代の須恵器窯の写真

奈良・平安時代の須恵器窯

平安時代の須恵器である様々な大きさ、形、色の壷や器が並べられている写真

平安時代の須恵器(市所蔵)

体の所々に楕円形の穴が空いており、上部に角のような突起がある水煙の写真

水煙(市指定文化財、小松市立博物館所蔵)

円形の焼き物の中央に丸い穴が開いている九輪の写真

九輪(市所蔵)

花びらのような形であり石で作られている請花の写真

請花(小松市立博物館所蔵)

軒平瓦の上に、花の模様が彫られている2つの軒丸瓦が置かれている写真

軒丸瓦・軒平瓦(市所蔵)

石で作られたグレー、苔色、茶色の3つの硯の写真

硯(市所蔵)

(注意)

  • 市所蔵=小松市埋蔵文化財センター蔵
  • 県所蔵=石川県埋蔵文化財センター蔵
  • その他=小松市立博物館等

 見学可能かどうかは、各施設にお問い合わせください。

この記事に関するお問い合わせ先

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