加賀窯(かがよう)

更新日:2023年12月01日

遺跡のある町

戸津町、二ツ梨町、上荒屋町、湯上町、西荒谷町、那谷町、加賀市箱宮町

おもな時代

平安、鎌倉、室町

特徴

古代の南加賀製陶遺跡群が終わりを迎える平安時代末頃、尾張(現在の愛知県)から「常滑焼[とこなめやき]」の技術者が招かれ、小松市戸津町から那谷町の丘陵地で、中世陶器「加賀焼」の生産が始まります。14ヶ所46基の窯跡が確認されていて、室町時代前期までの約200年間に、日常生活で使う壺・甕・鉢が作られ、遺骨を納める蔵骨器[ぞうこつき]にも使われました。多彩な押印(注釈)が特徴的で、各地の発掘成果により石川県内を中心に福井県北部から富山県西部まで流通したことが分かっています。

市内各所で発見された資料は市指定文化財となっています。

(注釈)(押印とは、製品の表面に押された木印。幾何学文や花文など93種が確認されています。)

遺跡の今のすがた

宅地、道路、田畑、ゴルフ場、山林など

参考になる本やサイト

新修小松市史編集委員会『新修小松市史 資料編3九谷焼と小松瓦』

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埋蔵文化財センター

〒923-0075
小松市原町ト77番地8
電話番号: 0761-47-5713 ファクス:0761-47-5715

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発掘調査で四角の穴に2名、トンネル状の穴に3名の調査員がそれぞれ入り、木製の計測器を使い調査結果をまとめている様子の写真

昭和48年(1973年)那谷ダイテンノウダニ窯跡発掘調査の様子

市内の遺跡から出土した大きさの異なる甕、壺、皿等9個の加賀焼がきれいに並べられている写真

市内の遺跡から出土した加賀焼(市指定文化財、小松市立博物館所蔵)

(注意)

  • 市所蔵=小松市埋蔵文化財センター蔵
  • 県所蔵=石川県埋蔵文化財センター蔵
  • その他=小松市立博物館等

  見学可能かどうかは、各施設にお問い合わせください。

この記事に関するお問い合わせ先

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