小松市食品ロス削減計画

更新日:2024年11月13日

「食品ロス(注釈1)」とは、本来食べられるのにも関わらず廃棄されているものであり、食品の生産・製造、流通、良否の各段階において、多様な形態で発生しています。国の推計によると、日本では年間約2,550万トン(注釈2)の食品廃棄物が排出され、このうち約24%にあたる約612万トン(注釈2)が食品ロスと試算されており、約半分は家庭から、残りの半分は食品関連事業者(以下「事業者」という)から排出されています。日本全体の食品ロスの量は、世界の食料援助量(約390万トン)(注釈3)よりも多く排出されていることになります。

近年、国際的にも食品ロスへの関心が深まり、2015年9月の国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンタ(注釈4)」でも、目標12.持続可能な生産消費形態を確保する」において、食品廃棄の減少が重要な柱として位置づけされ、「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料廃棄を半減」が国際目標として設定されるなど、今や食品ロス削減の問題は、経済・環境・社会において非常に重要な問題であり、喫緊の課題となっています。

小松市では、これまで「経済」・「社会」・「環境」の3つの分野を一体と考え、市民や地域、企業、行政らで取り組む共創とひとづくりをエンジンとし、まちづくりを進めてきた持続可能な開発目標(SDGs)(注釈5)の理念を評価され、2019年7月にSDGs未来都市として選定されました。

国においても、食品ロス削減を総合的に推進するため、令和元年5月に「食品ロスの削減の推進に関する法律」(以下「食品ロス削減推進法」という)を制定し、食品ロスの削減を「国民運動」とし、削減への動きは更に高まっています。

こうした状況を踏まえ、食品ロス削減への取組みをより一層進め、持続可能な社会(注釈6)の実現を目指すため、令和3年3月に「小松市食品ロス削減計画」を策定しました。今後とも市民のみなさんと一丸となり、取り組みを進めてまいります。

  • (注釈1) 「食品ロス」とは、本来食べられるにも関わらず廃棄される食品のこと(食品廃棄物には、食品ロスのほか、例えば、魚・肉の骨等、食べられない部分が含まれる。)
  • (注釈2) 農林水産省及び環境省による推計(平成29年度推計)
    1. 年間2,550万トンの食品廃棄物等:事業系廃棄物・有価物量(1,767万トン)+家庭系食品廃棄物(783万トン)
    2. 年間612万トンの食品ロス:事業系食品ロス量(328万トン)+家庭系食品ロス量(284万トン) (市場に出回らない規格外等の農林水産物の廃棄は含まれていない。)
  • (注釈3) 国際連合世界食糧計画(WFP) 2018年実績
  • (注釈4) 「持続可能な開発目標のための2030アジェンダ」とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された。2030年までの国際開発目標。
  • (注釈5) 「持続可能な開発目標(SDGs)」とは、国連の持続可能な開発のための国際目標であり、17のグローバル目標と169のターゲット(達成基準)から構成される。格差問題、持続可能な消費や生産など、先進国が自ら国内で取り組まなければならない課題も含み、全ての国に適用される普遍的な目標とされる。
  • (注釈6) 「持続可能な社会」とは、地球環境や自然環境が適切に保全され、将来の世代が必要とするものを損なうことなく、現在の世代の要求を満たすような開発が行われている社会とされる。

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