アライグマの防除について

更新日:2023年12月01日

アライグマは特定外来生物です

アライグマは外来生物法に基づき特定外来生物に指定されています。これにより、原則として、アライグマの飼養、運搬、保管等が禁止されています
特定外来生物の中でもアライグマによる被害は近年特に増加しています。これらの個体数の拡大を抑え、被害を未然に防ぐためには、重点的な対策が必要です。

草の茂みの中から姿を表してカメラ目線でこちらを見ている様子のアライグマの写真

アライグマの特徴

形態

  • 頭胴長:42~60センチメートル、体重:4~10キログラム、毛色は灰色~明るい赤褐色
  • 尾には縞模様がある
  • 灰白色の顔に両眼を覆うような黒い帯が目立つ
  • 指(5~8センチメートル)が長く、足跡には5本指の跡がつく

生態及び生息環境

  • 夜行性で、森林や湿地帯、市街地など多様な環境に生息する
  • 手先が器用で木登りが得意
  • 雑食性(昆虫類や魚類など小動物全般、果実・野菜・穀類など)
  • 寿命は野生では5年程度(飼育下では13~16年)
  • 天敵は知られていない

繁殖生態

  • 出産期は春(一度に出産する数は通常3~6頭)
  • 妊娠期間は約2ヶ月、子どもは生後1~2年で成熟する

行動特性

  • 成獣になると気が荒く凶暴になり、力が強くなる
  • 学習能力が高く、手先が器用

被害状況

  • 農作物等の被害
    スイカ、トウモロコシ、ブドウなどの農作物、池の魚等を食害する
  • 生態系への影響
    天敵がおらず、雑食性のため、在来の生態系への影響が懸念される
  • 人体への影響
    アライグマ回虫症などの感染症や狂犬病などのリスクが懸念される

自衛策

エサの防止

  • かわいいからといって、餌を与えない
  • 餌となるものを放置しない
  • ゴミ集積場では、ネットをかけ、ゴミ出し時間を守る
  • 収穫時期を過ぎた農作物を放置しない
  • 農地での廃果や生ごみ(収穫残渣)を放置しない
  • お墓のお供えもの、ハイキングやバーベキューでの生ゴミを持ちかえる

すみかの排除

  • 廃屋、空き家等は適正に管理する
  • 耕作地や民家の周囲の見通しを良くし、隠れ場所をなくす
  • 侵入ルートとなる田畑周辺の草地は刈り取る
  • 床下や土台の換気口から侵入するおそれがあるため、定期的に点検・修理を行う

アライグマ被害に遭遇したら

小松市では、アライグマによる被害の低減及び生息頭数の減少を目的として、外来生物法に基づく「防除実施計画」を策定し、環境省及び農林水産省の確認を取得しています。計画期間満了により令和3年3月に「小松市アライグマ防除実施計画」を改定し、令和13年3月31日まで期間延長しました。

野生のアライグマを目撃したり、生活被害等でお困りの方は、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。

金網のゲージの中に捕獲されたアライグマが入っている様子の写真

この記事に関するお問い合わせ先

環境推進課(環境)

〒923-8650
石川県小松市小馬出町91番地
電話番号: 0761-24-8067 ファクス:0761-23-6404
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