小松の民話絵本
小松の民話が絵本になりました!(第1作目~第5作目)
【日本語版】
閲覧または貸出…空とこども絵本館にて
販売(各1冊税込み1,100円)…以下の3カ所にて
- 空とこども絵本館
- 空の駅こまつ(小松空港ターミナルビル内1階)
- 小松土産店(小松駅高架下Komatsu九内)
<第2作『むじなとさるとかわうそと』は完売しました>

第1作目『ちょうちんぶちのかっぱたらいぶちのかっぱ』尾木沢響子/文、長谷川銀/絵、小松市教育委員会(2012年8月1日発行)

第2作目『むじなとさるとかわうそと』尾木沢響子/文、上出慎也/絵、小松市教育委員会(2013年8月1日発行)こちらの絵本の販売は終了しました

第3作目『長者のよめとはすのはな』尾木沢響子/文、池貴巳子/画、小松市教育委員会(2015年3月1日発行)

第4作目『りょうたのひきやま』尾木沢響子/文、五十嵐陽子/絵、小松市教育委員会(2017年3月1日発行)

第5作目『こたろうぎつね』尾木沢響子/文、藤井裕子/絵、小松市教育委員会(2019年3月1日発行)
【英語版】
第3作目『長者のよめとはすのはな』は絵本、その他4作は冊子です。
閲覧または貸出…空とこども絵本館にて
販売(各1冊税込み1,100円)…空とこども絵本館にて
<第1、4、5作目は日本語の絵本とセットでの販売、第2作目『むじなとさるとかわうそと』は日本語の絵本が売り切れの為販売はできません。 >

英語版第3作目『長者のよめとはすのはな』(2015年3月1日発行)
【ポルトガル語版】
全5作とも冊子です。
閲覧または貸出…空とこども絵本館にて
販売(各1冊税込み1,100円)…空とこども絵本館にて
<第1、3、4、5作目は日本語の絵本とセットでの販売、第2作目『むじなとさるとかわうそと』は日本語の絵本が売り切れの為販売はできません。>
小松の民話絵本1作目あとがきより(全5作品,尾木沢響子/文)
親と子が、1冊の絵本を共に読み、想像を広げる。そのための場として、空とこども絵本館は生まれました。昭和初期に建てられた警察署と銀行とが、80年のときを経て、絵本館と絵本館ホールに生まれ変わったのです。
開館を翌日に控えた日、ホールの前の植え込みに1人の女性が腰を下ろしていました。近くのバス停でバスを待つ短い時間を、ホール前の草をむしって過ごしていたという人です。「通るたんびに、いつも気になっとったこの場所が、また生き返るんやねぇ。よかったぁ」。
開館後まもなく、今度は男性に声をかけられました。小松には、たくさんの民話が残っている。が、残念なことに、それらを覚えている人は少ない。代々語り伝えられてきた民話を、確実に子どもたちに残していく務めを、絵本館は果たしてくれるのか…。まっすぐに向けられた視線は強く、民話への深い思いがこめられていました。
小松は、長い年月をかけて作り上げた文化を持つ町です。そして、その文化を次の世代に伝えることを大切にする町です。それは、簡単なことではありません。古い建物を壊さずに保存し、通りすがりの人が草をむしって美観を保つ。あるいはまた、遠い昔に聞かされた物語を、今度は自分が子どもたちに語って聞かせる。伝統や文化は、そうした日日を積み重ねることによってのみ受け継がれていくものなのでしょう。
絵本館の顧問であり、数々のすぐれた絵本の生みの親でもある松居直氏の助言を受け、長年にわたって民話を集めた「青垣」の方たちに励まされて、この絵本はできあがりました。支えてくださった多くの方々に感謝するとともに、若い画家によって描かれた世界が、文化継承の流れのひとつとなることを願っています。
小松市立空とこども絵本館館長
尾木沢響子
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更新日:2023年10月01日