更新日:2019年07月07日

小松の民話絵本第5作目『こたろうぎつね』が完成しました!

最新作第5作目『こたろうぎつね』(2019年3月1日発行)

こたろうぎつね

~小松の民話絵本1作目あとがきより~

 親と子が、1冊の絵本を共に読み、想像を広げる。そのための場として、空とこども絵本館は生れました。昭和初期に建てられた警察署と銀行とが、80年のときを経て、絵本館と絵本館ホールに生まれ変わったのです。

 開館を翌日に控えた日、ホールの前の植え込みに1人の女性が腰を下ろしていました。近くのバス停でバスを待つ短い時間を、ホール前の草をむしって過ごしていたという人です。「通るたんびに、いつも気になっとったこの場所が、また生き返るんやねぇ。よかったぁ」。

 開館後まもなく、今度は男性に声をかけられました。小松には、たくさんの民話が残っている。が、残念なことに、それらを覚えている人は少ない。代々語り伝えられてきた民話を、確実に子どもたちに残していく務めを、絵本館は果たしてくれるのか…。まっすぐに向けられた視線は強く、民話への深い思いがこめられていました。

 小松は、長い年月をかけて作り上げた文化を持つ町です。そして、その文化を次の世代に伝えることを大切にする町です。それは、簡単なことではありません。古い建物を壊さずに保存し、通りすがりの人が草をむしって美観を保つ。あるいはまた、遠い昔に聞かされた物語を、今度は自分が子どもたちに語って聞かせる。伝統や文化は、そうした日日を積み重ねることによってのみ受け継がれていくものなのでしょう。

 絵本館の顧問であり、数々のすぐれた絵本の生みの親でもある松居直氏の助言を受け、長年にわたって民話を集めた「青垣」の方たちに励まされて、この絵本はできあがりました。支えてくださった多くの方々に感謝するとともに、若い画家によって描かれた世界が、文化継承の流れのひとつとなることを願っています。                    

                                                   小松市立空とこども絵本館 館長  尾木沢 響子

ちょうちんぶちのかっぱ

第1作目『ちょうちんぶちのかっぱ たらいぶちのかっぱ』(2012年8月1日発行)

むじなとさるとかわうそと

第2作目『むじなとさるとかわうそと』(2013年8月1日発行)

長者のよめとはすのはな

第3作目『長者のよめとはすのはな』(2015年3月1日発行)

りょうたのひきやま

第4作目『りょうたのひきやま』(2017年3月1日発行)

第1作から第5作まで空と子ども絵本館にて販売中です。(各1冊  税込み1,000円)

また、こまつふれあいショップ「ぶっさんや」(こまつ芸術劇場うらら内),

空の駅こまつ(小松空港ターミナルビル内1階)でもご購入いただけます。

 

この記事に関するお問い合わせ先
空とこども絵本館

〒923-0904
石川県小松市小馬出町10-3
電話番号: 0761-23-0033 ファクス:0761-23-5122
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