重要文化財 矢田野エジリ古墳出土埴輪



(撮影:田邊朋宏)
重要文化財 矢田野エジリ古墳出土埴輪とは
矢田野エジリ古墳は全長約30メートルを測る6世紀前半の前方後円墳で、昭和63年(1988年)に矢田野町(春日町)で発見されました。
発見時には、墳丘や埋葬施設はすでに削り取られていて、古墳の周りをめぐる溝(周溝)だけの調査となりました。溝には、本来墳丘に立て並べられていた埴輪の多くが細かく割れた状態で落ち込んでおり、個体数では円筒埴輪42個、朝顔形埴輪6個、人物埴輪11個、馬形埴輪2個が確認され、北陸では前例のない大量の埴輪発見につながりました。
平成9年には、出土埴輪すべてが一括で重要文化財に指定されました。
発見から修復までの歩み
1988年(昭和63) | 宅地造成に伴う埋蔵文化財発掘調査(8月8日~10月19日) |
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1989年(平成元) | 出土品整理 |
1989年(平成元) | 小松市指定文化財(考古資料) |
1992年(平成4) | 発掘調査報告書刊行 |
1994年(平成6) | 石川県指定文化財(考古資料) |
1997年(平成9) | 重要文化財(考古資料)一括指定 |
1997年(平成9) | 重要文化財指定記念特別展(小松市立博物館) |
2006年(平成18) | 復元30個体の保存修復事業開始 |
2012年(平成24) | 保存修復事業完了 |
2012年(平成24) | 修復完了記念特別展開催(小松市埋蔵文化財センター) |
普及冊子「矢田野エジリ古墳出土埴輪の世界」 (PDFファイル: 10.0MB)
本冊子は、令和元年度「市内埋蔵文化財地域の特色ある埋蔵文化財活用事業」として文化庁補助金の交付を受けて作成しました。
(注意)公開3D映像は平成27年度「市内埋蔵文化財地域の特色ある埋蔵文化財活用事業」として文化庁補助金の交付を受けて作成しました。
東京工科大学メディア学部ソーシャルコンテンツデザイン研究室が、小松市埋蔵文化財センターの3Dデータを活用し、ウェブ上で3Dコンテンツとして閲覧できるようにしました。(2020年1月8日公開開始)
東京工科大学メディア学部ソーシャルコンテンツデザイン研究室のウェブサイトは、以下のリンク先をご覧ください。
人物埴輪と馬形埴輪について
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円筒埴輪と朝顔形埴輪について


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円筒埴輪(復元個体) 個別解説
朝顔形埴輪(復元個体) 個別解説
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更新日:2020年03月31日