下水モニタリング
下水モニタリングとは
- 新型コロナウイルスなどの感染者は症状の有無にかかわらず、糞便や唾液中にウイルスを排出することが知られています。
- 新型コロナウイルスの感染傾向を把握するために、下水をモニタリングすることで、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
- 本市では、市中の感染状況を把握し、感染症対策への活用の可能性について検討を目的として、下水をモニタリングしています。
下水モニタリング結果

モニタリング 項目 |
下水中のウイルス濃度(※) |
先週比 |
今週の アラートレベル |
|
---|---|---|---|---|
新型コロナ ウイルス |
1,004,842コピー/リットル (検出限界:約1000コピー/リットル) |
0.62倍 |
減少傾向 |
(※ データの傾向を把握するため、直近2週間のデータの平均値とする)
分析精度を向上させ、より正確な情報をお伝えすべく、分析データの再測定・測定グラフの訂正等を行うことがございます。ご了承いただけますようよろしくお願いいたします。
【下水中のウイルス濃度とは】
定量PCR法によって検出された下水1リットルに含まれるウイルスの遺伝子数(コピー)であり、この値が大きいほど下水の処理区域内に感染者が多く存在していると推定されます。
【小松市下水道モニタリング情報発信内容の更新案内 3/31~】
小松市では、下水中の新型コロナウイルス濃度について情報発信してきましたが、これまでのデータや状況の変化を考慮し令和5年3月31日(金曜日)より濃度レベルの見直しや濃度の増加・減少などの傾向を重視したメッセージに更新いたしました。
今後、下水エリアを更に広く捉え、下水流量を反映した最新データに更新を予定しております。みなさまへの的確な情報提供に努めます。
【アラートレベル】
下水中のコロナ濃度の直近2週間の平均値を基に,「濃度レベル」4段階,「増減トレンド」4種類に分類して判定しています。
アラート内容(2023年3月31日~)(PDFファイル:612.2KB)
「濃度レベル」は現在の市内の流行状況を反映し,「増減トレンド」は感染者の増減傾向を反映していると考えられます。なお,判定の基準値は,今後の分析結果を踏まえて市内の流行状況をより適切に反映するために変更になる可能性があります。
- 濃度レベル(直近2週間の平均値)
[レベル4]200,000コピー/リットル以上
[レベル3]60,000~200,000コピー/リットル未満
[レベル2]20,000〜60,000コピー/リットル未満
[レベル1]20,000コピー/リットル未満
- 増減トレンド(先週比)
[急増傾向]先週より2.00倍以上(+100%以上)に増加
[増加傾向]先週より1.25倍~2倍未満(+25%以上~+100%未満)に増加
[ほぼ横ばい]先週の0.75倍〜1.25倍未満(―25%〜+25%未満)
[減少傾向]先週より0.75倍未満(―25%未満)に減少
モニタリング概要
調査期間
令和3年10月~
対象施設
小松市中央浄化センター
調査内容
週2~3回、流入下水中の新型コロナウイルスのコロナ濃度を測定
下水からの感染リスクについて
- 下水モニタリングは下水からの感染の危険性を調べるものではなく、下水中のウイルスについて、地域の感染状況を反映する「情報源」として測定するものです。
- 測定対象としているのはウイルスの遺伝物質の一部であり、下水からの「検出」が必ずしも感染性ウイルスの存在を意味するものではありません。
- なお、WHO(世界保健機関)は「感染者の糞便から新型コロナウイルスに感染するリスクは低い」と公表しており、下水から新型コロナウイルスに感染するリスクは低いと考えられています。
参考
令和4年7月以降の新型コロナウイルスの調査については、内閣官房「ウィズコロナ時代の実現に向けた主要事業の実証・導入に向けた調査研究業務 下水サーベイランスの活用に関する実証事業」において、本市と株式会社クボタ、金沢大学、富山県立大学との共同体として実施しています。
- この記事に関するお問い合わせ先
更新日:2023年09月15日