更新日:2021年05月01日

アライグマの防除について

アライグマは特定外来生物です

アライグマは、「外来生物法」に基づき、「特定外来生物」に指定されています。これにより、原則として、アライグマの飼養、運搬、保管等が禁止されています
特定外来生物の中でもアライグマによる被害は近年特に増加しています。これらの個体数の拡大を抑え、被害を未然に防ぐためには、重点的な対策が必要です。

アライグマの写真

アライグマの特徴

形態

  • 頭胴長:42~60センチメートル、体重:4~10キログラム、毛色は灰色~明るい赤褐色
  • 尾には縞模様があり、ふさふさしています
  • 灰白色の顔に両眼を覆うような黒い帯が目立ちます
  • 指(5~8センチメートル)が長く、足跡には5本指の跡がつきます

生態及び生息環境

  • 夜行性で、森林や湿地帯から市街地まで多様な環境に生息
  • 力が強く、手先が器用で木登りも得意
  • 食性は雑食性(昆虫類、魚類、小動物全般から果実・野菜・穀類まで)
  • 寿命は、野生では5年程度(飼育下では13~16年)
  • 天敵は知られていません

繁殖生態

  • 出産期は春(一度に出産する数は通常3~6 頭)
  • 妊娠期間は約2ヶ月、子どもは生後1~2年で成熟します

行動特性

  • 成獣になると気が荒く凶暴になり、力も強くなります
  • 学習能力が高く、手先が器用です
アライグマのイラスト

被害状況

  • 農作物等の被害
    スイカ、トウモロコシ、ブドウなど農作物や果実、池の魚等を食害します
  • 生態系への影響
    天敵もおらず、雑食性のため、在来の生態系への影響が懸念されます 
  • 人体への影響
    アライグマ回虫症などの感染症や狂犬病などのリスクが懸念されます

自衛策

エサの防止

  • 一見かわいいからといって、えさを与えてはいけません
  • えさとなるものを放置してはいけません
  • 犬や猫などペットのえさの食べ残しを放置してはいけません
  • ゴミ集積場では、ネットをかけ、ゴミ出し時間を厳守します
  • 農作物は収穫時期に達したら早めに収穫します
  • 農地での廃果や生ごみ(収穫残渣)は放置してはいけません
  • お墓のお供えもの、ハイキングやバーベキューでの生ゴミは持ち帰ります 

すみかの排除

  • 廃屋、空き家等は適正に管理します
  • 耕作地や民家の周囲の見通しを良くし、隠れ場所をなくします
  • 侵入ルートとなる田畑周辺の草地は刈り取ります
  • 侵入を確認した場合、室内用の殺虫剤を炊き込め、追い出します
  • 床下や土台の換気口から侵入するおそれがあるため、点検・修理をします 

アライグマ被害に遭遇したら

小松市では、アライグマによる被害の低減及び生息頭数の減少を目的として、外来生物法に基づく「防除実施計画」を策定し、環境省及び農林水産省の確認を取得しています。計画期間満了により令和3年3月に「小松市アライグマ防除実施計画」を改定し、令和13年3月31日まで期間延長しました。

捕獲されたアライグマの写真

 野生のアライグマを目撃したり、生活被害等でお困りの方は、環境推進課(電話番号 0761-24-8067)までご連絡ください。

この記事に関するお問い合わせ先

環境推進課(環境)

〒923-8650
石川県小松市小馬出町91番地
電話番号: 0761-24-8067 ファクス:0761-23-6404
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