更新日:2019年05月01日

認知症について

認知症の正しい理解を

認知症とは、脳や体の疾病などが原因で脳の細胞が死ぬ、または働きが悪くなることによって、記憶・判断力の障害などが起こり、日常生活の支障ができている状態をいいます。国の調査では、認知症患者は、全国65歳以上の高齢者で平成22年度時点では、7人に1人程度(約15%)とされており、その予備軍を加えると4人に1人程度(約25%)とも推計されています。

認知症は高齢者だけに起こる病気ではありません。働き盛りの年代でも発症することがあり、65歳未満の発症は「若年性認知症」といいます。全国における患者は約3万8千人と推計されています。

代表的な認知症の疾患

アルツハイマー型認知症

最も多いパターン。発症後、数十年かけて徐々に進行します。

記憶障害(もの忘れ)から始まることが多く、他の主な症状としては、段取りが立てられない、気候に合った服が選べない、薬の管理ができないなど。

レビー小体型認知症

脳の神経細胞内に異常なたんぱく質が溜まって起こる認知症で、認知機能の激しい変動や、生々しい「幻視」、筋肉のこわばり(パーキンソン症状)などの症状があらわれます。女性より男性に多いと言われています。

脳血管障害による認知症

脳梗塞や脳出血、脳動脈硬化などによって、一部の神経細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れたりします。

記憶障害や言語障害などが現れやすく、アルツハイマー型と比べて早いうちから歩行障害も出やすくなります。

主な認知症の症状

記憶障害

同じようなことを何度も言ったり聞いたりする。しまい忘れや置き忘れが目立ち、ついさっきのことも忘れてしまう。

見当識障害

日時、場所、人物などがわからなくなる。季節感のない服を着たり、方向感覚を失い迷子になったりする。

理解・判断力の障害

2つ以上のことをうまく処理できなくなる。考えるスピードが遅くなり、些細な変化やいつもと違う出来事で混乱を起こしたりする。

実行機能障害

買い物で同じものを購入してしまう、料理を並行して進められないなど、自分で計画を立てられない、予想外の変化にも柔軟に対応できないなど、物事をスムーズに進められなくなる。

感情表現の変化

その場の状況がうまく認識できなくなるため、周りの人が予測しない、思いがけない感情の反応を示すようになる。

そのほか、本人がもともと持っている性格や環境、人間関係などさまざまな要因がからみ合って起こる、うつ状態や妄想といった心理面・行動面での症状も見られることがあります。

単なるもの忘れとの区別を

年をとれば誰でも、思い出したいことがすぐに思い出せなかったり、新しいことを覚えるのが困難になったりします。これは老化現象の一つですが、認知症は、体験したこと自体を忘れてしまったり、もの忘れをしている自覚がないなどの状態をいいます。

「加齢によるもの忘れ」と「認知症によるもの忘れ」の違い(例)
  加齢によるもの忘れ   認知症によるもの忘れ
体験したこと 一部を忘れる  すべてを忘れる 
もの忘れの自覚 ある  ない 
探し物に対して  見つけようとする  誰かが盗ったなど、他人のせいにする
ことがある 
日常生活への支障 ない  ある 

気になる症状があるときは

認知症の大部分を占めるアルツハイマー型や脳血管障害による認知症は、生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症など)との関連性が指摘されています。野菜・果物・魚介類の豊富な食事を心がけ、適度な運動習慣を身に付けることで認知症の予防につながります。

また、症状が軽い段階から適切な治療を行うことで、症状を軽減したり進行を遅らせることもできます。認知症の早期発見・早期治療につなげるために、自分自身や家族・友人など周りの人で「もしかして…」と気になる場合は、お近くの専門医(精神科など)か高齢者総合相談センターへご相談ください。

〇認知症サポート医名簿
リンク先(石川県ホームページ):http://www.pref.ishikawa.lg.jp/iryou/support/nintisyou/saporti-kakaritukei.html

〇かかりつけ医等認知症対応力向上研修修了者名簿
リンク先(石川県ホームページ):http://www.pref.ishikawa.lg.jp/iryou/nintisyo/kakaritukei.html

 

認知症の人は理解力が落ちているものの、感情面はとても繊細です。誰よりも一番不安になって苦しむのは本人であることを周りの人が理解してあげてください。

認知症という病気を理解し、あなたのさりげない「やさしさ」であたたく見守り、援助していくことを心がけましょう。そうすることで、自分でやれることも徐々に増えてくることでしょう。

かんたん認知症チェック

認知症になる可能性はだれにでもあります。まずは、簡単セルフチェックを試してみましょう。

認知症ほっと犬

認知症ほっと犬のイラスト

小松市では、認知症ほっと犬”Ben(ベン)”とともに、認知症をほっとかない、認知症になってもホッと安心できるまちを目指します。

認知症普及啓発のためのポスターや、フェルトで作るぬいぐるみの型紙など、是非ご活用ください。

認知症ほっと犬のポスター
認知症ほっと犬ぬいぐるみの写真

市オリジナル 認知症予防体操「こまつはつらつ脳トレ体操」

認知症サポーター養成講座

あなたの「やさしさ」をおすそ分け~19,496人(平成29年度末)

“目の前にいる認知症の人は、将来の自分の姿かもしれない”

あなたが、日常生活の中で認知症の人と出会ったときに、その人の尊厳を損なうことなく適切な対応をすることができれば、認知症の人や介護をする家族の大きな支えとなります。

市では、認知症に関する正しい知識とかかわり方を身に付けた「認知症サポーター」を養成しています。サポーターには、目印として「オレンジリング」が配布されます。

認知症サポーター養成講座は、町内会、学校、企業、有志の集まりなどに講師が出向いて行われます。養成講座を開催したい団体やグループは、開催希望日の1ヵ月前までに長寿介護課(介護予防担当)へお申込みください。講師の派遣は無料ですが、会場などは申込み者で準備してください。

(キャラバン・メイト用)

認知症ゴールドサポーター養成講座

地域で、認知症の方等高齢者を支えるために、「認知症についてもっと学びたい」「何かボランティア活動をしてみたい」という方を対象に、認知症サポーターのステップアップ講座として「認知症ゴールドサポーター養成講座」を行いっています。

平成28年度2講座同日開催について

平成29年1月22日(日曜日)、認知症サポーター養成講座と認知症ゴールドサポーター養成講座を第一地区コミュニティセンターにて同日開催しました。

当日は、65名の認知症サポーター、60名の認知症ゴールドサポーターが誕生し、参加者皆さんが認知症について学びを深めました。中でも、ゴールドサポーターの第1期生となられた方々は、サポーターとして一人一人ができること等を活発に意見交換し、有意義な時間となりました。

今後、ゴールドサポーターの皆さんは、各々興味のあるボランティア活動に参加する等、小松市の認知症施策の支え手として活躍していく予定です。

28ゴールドサポーター写真

修了者には、ゴールドサポーターとして認定証が交付されました。

ゴールド認定証 表面
ゴールド認定証 裏面

ゴールドサポーターの皆様へ

ゴールドサポーターとして、皆さんが日頃の生活の中で、少し心配な高齢者に対して、「こんな声かけができた」「こんな関わりができた」「こんなことで喜ばれた」など、実際にあったエピソードを記録していただき、ゴールドサポーターとしての活動の一つとして広く紹介させていただきたいと思います。些細なことで結構ですので、ぜひ皆さんの体験をお寄せください。

こまつ認知症ほっとけんステーション

認知症に関して気軽に相談でき、より早い段階から適切な医療と介護のサービスを提供できる体制を整備するため、市民が日頃から利用することの多い、調剤薬局等事業所に、「こまつ認知症ほっとけんステーション」を設置し、認知症の早期発見・早期対応を推進します。

ステーションには、小松市が開催する研修(Team Dementia養成講座及びMedical Team Dementia養成講座等)の修了者がおり、下記の役割を担います。

役割

初期相談:本人及び家族からの認知症に関する相談を受け、必要に応じて、高齢者総合相談センターと連携した対応

普及啓発:認知症に関するポスターやパンフレット等の設置等

連携:市や高齢者総合相談センターとの連絡会への参加

登録事業所

ほっとけんステーションステッカー

このステッカーが目印です。お気軽にご相談ください。

チームほっとけん養成講座

市では平成25年から認知症の専門家を養成するため、Team Dementia(チーム・ディメンシア)養成講座・Medical Team Dementia養成講座を行ってきました。

平成29年度からは「チームほっとけん」に名称を改め、医師や介護職、看護職などが認知症の専門的知識を身に付け、現場に生かしていくための研修会を重ねています。

講座修了者は、所属事業所を「こまつ認知症ほっとけんステーション」として届け出ることができます。

こまつ認知症ほっとけんSOSネット(小松市認知症SOSネットワーク事業)

認知症高齢者等が徘徊等により所在不明となった時に早期発見するため、関係機関の協力体制を整備し、認知症高齢者等の安全確保及びその家族等への支援を目指します。

SOSネットワークとは?

高齢者が行方不明になった時に、警察だけでなく、事前に登録した協力事業者等が捜索に協力して、速やかに行方不明者を発見・保護する仕組みです。また、行方不明になる可能性のある方の名前や特徴、写真などの情報を、ご家族や本人の同意を得て、あらかじめ登録しておき、より早期に発見・保護に役立てる取り組みも行っています。

SOSネットワークの流れ

協力事業者

介護サービス事業所、郵便局、交通機関など地域のさまざまな機関・団体がSOS協力事業者として登録しています。

行方不明者が発生した場合、行方不明者の情報が市役所からSOS協力事業者にファクスやメールで送られます。

情報を受けたSOS協力事業者は、業務に支障のない範囲で行方不明者を気にかけたり、本人を見かけた場合は、警察に連絡します。

具体的な捜索活動を依頼するものではなく、可能な範囲での協力、情報提供をお願いしています。

SOS協力事業者ステッカー

SOS協力事業者は、このステッカーが目印です。

行方の分からない認知症高齢者等をお探しの方へ

下記リンクより、厚生労働省の特設サイトをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先
長寿介護課

〒923-8650
石川県小松市小馬出町91番地
認定 電話番号: 0761-24-8147 ファクス:0761-23-3243
給付・計画推進 電話番号: 0761-24-8149 ファクス:0761-23-3243
地域包括ケア 電話番号: 0761-24-8053 ファクス:0761-23-3243
電話番号: 0761-24-8168 ファクス:0761-23-3243
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